コース: ソフトウェア開発の基礎知識

プログラマーとは

コース: ソフトウェア開発の基礎知識

プログラマーとは

コンピュータープログラマーは、 電話をかける、 ビデオゲームをする、 オンラインミーティングに参加するなど、 皆さんが毎日接している技術を支える、 目に見えない力です。 プログラマーとは 何をする人かと聞かれたら、 コードを書くと答えるかもしれません。 その通りです。 しかし、単にコードを 書くだけではありません。 プログラマーは、 ソフトウェアを設計し、 開発し、テストします。 ソフトウェアには、 あらゆるコンピューター機器で 使用されるプログラムや、 操作手順が含まれます。 携帯電話にも、ノートパソコンにも、 飛行機にも、 すべてソフトウェアが入っています。 プログラマーは、ソフトウェアが性能、 信頼性、セキュリティにおいて、 業界標準に準拠するように 徹底しています。 そのおかげで、ユーザーは自分のデバイスが 想定通りに動作するはずと安心して、 日々の業務に取り組むことができます。 しかし、プログラマーは どのように開発すべきものを 見極めているのでしょう。 それは、ソフトウェアのニーズに 基づいています。 例えば、銀行アプリの プログラマーがいるとします。 そして、新しい送金機能をサポートするよう 依頼を受けたとします。 まず、チームの他のメンバーと協力して、 どのようなソフトウェアを開発すべきかを 決定します。 そのためには、通常、 設計、開発、テストを何度も繰り返し、 すべてがスムーズに期待通りに 動作することを確認します。 そして、コンピュータープログラマーは、 その専門知識を生かして、 新しい機能を処理するために、 コンピューターが理解できる コードを書きます。 しかし、プログラマーは 新しいプログラムを 書くだけではありません。 既存のプログラムの健全性や信頼性を 確保する仕事も、頻繁に行います。 なぜ、このようなことが重要なのか、 歴史を簡単に説明しましょう。 1999 年、コンピュータープログラムの アップグレードに、世界中で何十億ドルも 費やされました。 なぜでしょう。 Y2K 問題と呼ばれる、 コンピューターのバグや不具合が 原因でした。 Y2K とは、 2000 年問題の略語です。 1999 年から 2000 年になったとき、 最後の2桁だけで、 4桁の年号を表していたプログラムは、 1900 年と表示してしまうからでした。 びっくりですよね。 世界中のプログラマーが、 数えきれないほどのソフトウェアを アップデートして、 大きな国際危機を回避しようと 奔走しなければなりませんでした。 これは確かに、オフィスでの典型的な 日常ではありません。 しかし、既存のソフトウェアの 健全性を維持することの重要性を 浮彫にするものです。 プログラマーは、コードを書く時間より、 読む時間のほうが長いのです。 驚きましたか。 この分野は、変化の連続で、 同じ日は、二度とありません。 でも、それがコンピューター プログラマーの醍醐味だと思います。

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