バージョン管理システムについて学ぶ

コードの更新を安全に行うために バージョン管理システムを使用します。 バージョン管理とは ソフトウェアコードの変更点を 追跡管理することです。 バージョン管理システム (VCS) は、 ソフトウェアチームが コードの変更を長期的に管理するのに 役立つツールです。 このツールは会計帳簿と同じように 考えることができます。 入金・出金など各取引を追跡します。 そして各取引には、 日付、金額、受取人の情報が 含まれています。 バージョン管理ソフトも同様に機能します。 このソフトはコードの変更点を 全部記録します。 そして専用データベースに どのファイルが変更されたか、 誰が、いつ、何のために変更したかという 情報を保存します。 バージョン管理は プログラマーの日常業務に 欠かせないものです。 バージョン管理なしで 開発をしている人はいません。 でも、バージョン管理を行う メリットはなんでしょう。 まず、変更履歴があれば、 間違いを犯したときに 戻ることができます。 コードを書くということは 試行錯誤の連続であり、 必ず間違いを犯すものです。 ですから、バージョン管理は 安全対策となるのです。 ２つ目は、 複数のプログラマーが 同時に作業するときに、 混乱を最小限に抑えられることです。 最新の VCS では コードのコピーを作成し、 チームの他のプログラマーが 同じファイルを変更しても 問題が起きないようにすることができます。 そして、全員準備が整えば、 安全に変更点を組み合わせたり、 マージしたりすることができます。 最後に、コードに注釈をつけておくことは バグが発見されたときの トラブルシューティングに役立ちます。 会計帳簿の例のように 残高がマイナスになった場合、 どの取引が原因だったかを 調べることができます。 同様に、 コードにバグがあった場合、 VCS の変更ログを使用して 原因をデバッグできます。 現在、最も普及している バージョン管理システムの１つが Git です。 Git は無料のオープンソースです。 Git が爆発的に普及した理由は、 そのブランチモデルにあります。 ブランチモデルとは、 別々にコード変更を行い、 その変更をメインプロジェクトに 戻すためのルールを定義するものです。 Git のブランチモデルによって、 互いに独立した複数のローカルブランチを 持つことができます。 そして Git は 変更をメインブランチにマージしたり、 全部破棄したりすることを 迅速かつ簡単に行えるようにします。 使い方は自由です。 バージョン管理システムは、 ソフトウェアチームが より早く、きびきびと作業できるよう 支援します。 これは、現代のソフトウェア開発において 不可欠な手法です。