コース: ソフトウェア開発の基礎知識

ソフトウェア開発プロセスについて学ぶ

コース: ソフトウェア開発の基礎知識

ソフトウェア開発プロセスについて学ぶ

知っていましたか? Microsoft の Windows オペレーティングシステムは、 およそ5千万行のコードで 書かれています。 膨大な規模のソフトウェアです。 5千万行のコードは、 一度に全部書けるわけがありません。 どうやって作ったのでしょう。 ソフトウェアは、 ソフトウェア開発ライフサイクル、 SDLC と呼ばれる さまざまな段階を経て開発されます。 このプロセスにより、 企業は高品質なソフトウェアを タイムリーに、効率的に生産できます。 SDLC には、7つの段階があります。 一緒に見ていきましょう。 第一段階は、要件収集です。 ソフトウェアチームの特定のメンバーが、 ユーザーや、 その会社が何を必要としているかを 把握するための作業です。 プロジェクトの方向性を決めるために、 インタビューや、 ワークショップを行ったり、 競合他社を調査することもあります。 第2段階は分析です。 チームメンバーが実装を予定している 要件部分に焦点を当て、 プロジェクト成功に対するリスクを特定し、 高次元の目標を文書化し始めます。 第3段階は、設計です。 設計は、ユーザーが画面上で見るよりも ずっと重要です。 各種コンポーネントの組み合わせを 考えて、システム設計をする段階です。 プログラマーが次の段階で使う、 青写真のようなものです。 次はコーディングです。 この段階では、プログラマーは、 選択したプログラミング言語を使って、 コードを書き、 ソフトウェア構築を開始します。 一般に、ソフトウェア開発ライフサイクルで 最も長い段階です。 次は、テストです。 車を作って、 そのまま走らせたりはしませんよね。 そんなことしたら危険です。 ソフトウェアを作ったら、 そのままユーザーに渡したりはしません。 ここで、必ずテストをします。 この段階では、 バグや不具合を洗い出して、 担当のプログラマーに伝えます。 プログラマーはそのバグを修正し、 再テストをします。 このプロセスは、 バグがなくなるまで続けられます。 次の段階が、デプロイメントです。 この時点で、ユーザーは ソフトウェアを利用できるようになります。 ユーザーは、モバイルアプリから ダウンロードしたり、 ウェブサイト経由で アクセスするかもしれません。 プログラマーが小躍りし始めるときです。 最後は、メンテナンスです。 ソフトウェアがユーザーの手に渡ると、 新たなバグの修正や、 微調整が必要になる場合があります。 バグ? そう。 ユーザーの使い方は 必ずしも開発チームの想い描いたものと 同じとは限りません。 ですから、ソフトウェアのデプロイ後に ときどきアップデートを行うのは、 普通のことなのです。 以上です。 これが、ソフトウェア開発ライフサイクルの すべてです。 ソフトウェアの開発には、 多くのことが関わっていることを 実感できましたか? あなたが毎日使っている ソフトウェアの開発における 舞台裏について、改めて、 知ることができたのではないでしょうか。

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