コース: データ分析の基礎知識

データをページ単位で視覚化するレポートを作成する

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データをページ単位で視覚化するレポートを作成する

すべてのデータが ダッシュボードに適しているわけでは ありません。 確かにダッシュボードには、 便利な機能がありますが、 レポートによっては、 異なるフォーマットで 価値を発揮するものもあります。 行数があるレポートは、 数ページに渡って表示されるため、 ダッシュボードが最もいいとは限りません。 Power BI Report Builder のような ツールでは、 ページ分割されたレポートを 作成できます。 ページ分割されたレポートは、 ダッシュボードとは異なり、 データに接続することができます。 実際、ダッシュボードが普及する以前は、 ほとんどのレポートがこのレポートでした。 過去のものと思っている人もいますが、 レポートのスタイルを決めるのは、 そのデータをどのように 視覚化するのが最適か、 そしてどのように使用するのかという ニーズによって、決まります。 例えば、PDF で配布する場合や、 会議のために印刷する場合などがあります。 これは、既存のレポートを更新するよう 依頼されたケースです。 このレポートは、項目別のレポートで、 何ページにも渡っています。 このレポートには、 グループとサマリーが必要です。 Report Builder で、 この Sales Order Meeting Record を 再設計しましょう。 このレポートは、 サンプルレポートとして人気の高い AdventureWorks 2019 に 接続されています。 ここには、SalesRecord という データセットがあります。 展開すると、利用可能なフィールドが すべて表示されます。 しかし、基礎となるクエリを見たい場合は、 右クリックしてクエリに移動できます。 これで使用されている さまざまなフィールドと 実際のレポートを見ることができます。 また、リレーションシップも 見ることができます。 複数のテーブルがあるため、 リレーションシップが必要で、 結合タイプも表示されます。 それから、データセットにはない フィールドが必要です。 右クリックして、 データセットのプロパティを表示します。 これで、個々のフィールドを 操作できるようになり、 計算を追加することもできます。 注文日を示す Ord_date は、 追加済みです。 この関数を見てみましょう。 この関数によって、 注文日の値を 短い日付の書式にできます。 先に進み、「OK」をクリックし、 もう一度、「OK」をクリックします。 このレポートは、貴重な情報を 提供してくれますが、 やはり、複数行は、 会議には向いていません。 そこで、このレポートを マトリックス表に置き換えます。 行項目はあっても、 数が少なくなるので、使いやすくなります。 マトリックス表は、 Excel のピボットテーブルのようなもので、 行と列、データがあります。 そこで、営業担当者の小計を 商品ごとに簡単に見てみたいと思います。 「挿入」から 「マトリックス」を選択し、 「マトリックスの挿入」をクリックしてから レポートの本文をクリックします。 商品名を示すネームをドラッグして、 行に入れます。 列には、営業担当者の名字を示す LastName、 データには合計金額を示す TotalDue を入れます。 Report Builder では、 デザインビューでレポートを作成しますが、 データを見るには、 レポートを実行する必要があるので、 実行します。 このレポートでは、 上部に営業担当者、 左側に商品名、そして各担当者の 商品ごとの小計が表示されています。 最後のページを見てみましょう。 3,000 ページ以上あったものが、 6ページになっています。 素晴らしいですね。 デザインビューに戻りましょう。 少し調整して、 商品を見えやすくしたいと思います。 もう少し幅を広げ、 もう一度、プレビューしてみましょう。 良くなっていますね。 「ページ設定」に移動します。 幅が広いので、横長にして、 余白を小さくするように調整します。 そして、準備ができたら、 レポートをさまざまな形式に エクスポートして公開します。 ページ分割されたレポートは、 データが何ページにも及ぶ場合、 貴重なレポートとなりますし、 PDF や、印刷物として、 簡単に公開することもできます。

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