コース: データ分析の基礎知識

視覚化の方法とベストプラクティス

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視覚化の方法とベストプラクティス

最近美しいダッシュボードを設計したのに 誰も使っていないという 投稿を見ました。 私はすぐにその理由を 考え始めました。 そんなに素晴らしいのなら なぜユーザーは使わないのでしょうか。 美は見るものの目の中にある という英語の諺があります。 つまりデータアナリストだけが 美しいと思うデザインを設計しても 誰も理解できないということです。 データアナリストが これが新しいダッシュボードですと言って ユーザーにただ送っただけかもしれません。 これを解決するためには まず使う側の人になり切りましょう。 例えば古いモデルの車に ずっと乗っていて、 いざ最先端機能を備えた 最新の車の座席に座ったとします。 ダッシュボードを前にして 運転する前に考え込むことに なるでしょう。 そして誰かが鍵を渡し、 運転してみてください。 すごいですよ、と言います。 試してみるか止めるかは あなた次第です。 しかしセールスマンが出てきて 以前の車と最新の車の ダッシュボードの違いや 優れた点を説明したとします。 そうすると使い方もわかり、 安心して試すことができます。 すでに時間をかけて文書化し、 使い方に関するちょっとした研修を 行いましょう。 そして一貫性を保ちましょう。 同じ項目には ずっと同じ色を使ってください。 脳がこの製品は この青色のグラフだと認識すると、 常にその製品は 青色で表示されていると 認識するようになります。 そして同じ青色を見たときに 同じ製品だと思うのです。 もしも全く別の製品だった場合は なぜ違う製品なのに 同じ色なのかと戸惑い、 データが何を示しているのかも わからなくなります。 またビジュアルに凝りすぎて 複雑にしないでください。 ビジュアルに凝り、 自分のスキルを示したいと 思う気持ちはわかりますが、 ダッシュボードの目的は スキルとは関係なく 情報を提供することです。 正しいビジュアルとレイアウトを通じて 価値ある情報を提供すれば 誰もがあなたをデザインスキルが高い人だと 思うでしょうし、 それはシンプルなビジュアルでも 構いません。 タイトルとラベル、 ヒントを適切につけましょう。 ユーザーがタイトルを読んで 内容を想像でき、ラベルを簡単に確認でき、 カーソルを合わせて 画面に表示されていない 追加情報を得られるようにします。 1枚の図は何千もの言葉に勝ります。 膨大なデータを見て 意思決定ができるのなら ビジュアルは必要ないはずです。 データの視覚化に使えるのは 図表やグラフだけではありません。 高度な集計や 他の集計機能には カードを適切に使いましょう。 また表やマトリクス表、 ピボットテーブルも視覚的な プレゼンテーションデータです。 チャートよりもマトリクス表を 好む人もいるので、 両方を使ってもいいです。 データの視覚化は 情報提供のためにするものです。 素早く理解でき、 意思決定できるようなものにしてください。

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