共通の価値観や目的に沿う

12 番目は 「共通の価値観や目的に沿う」です。 人は価値観や理念に沿った目的を持って 行動していると見られたいものです。 新しい顧客管理システムの導入を訴えていた 大企業の幹部の例を覚えていますか？ ついに彼は最高財務責任者の 承認を得ることに成功しました。 会社の理念は期待以上のサービス提供です。 彼は短いビデオを作成し、 顧客が抱える問題を新しいシステムで 解決できることを説明しました。 顧客の期待を軸に訴えることで 最高財務責任者の心を動かしたのです。 人は価値観、理念、目的に沿って 動くことを切望しているものです。 大手企業で働く数千人を対象に リーダーに求める能力を調査しました。 半数以上の人が選んだ項目は 「意欲を引き出し、 励ましてくれること」でした。 多くの企業を見てきましたが、 一貫して言えることです。 ここには大きな可能性があります。 徹底的な管理の元に働く人々は 自身のより良い人生と 仕事との関連が見えていません。 ２人のレンガ職人に関する 逸話があります。 一方は機械的に作業しており、 何をしているのか聞くと 「レンガを積んでいる」と答えました。 もう一方のいきいきと 作業する職人にも聞くと、 「大聖堂を建てている」と答えました。 まず相手と共通の価値観や理念に注目し、 それに沿った提案であることを示しましょう。 次に相手や相手の家族、 地域、組織の目的達成を 後押しすることを伝えましょう。 相手の意識をただのレンガ積みから 大聖堂建築の職人へと 飛躍させてあげましょう。