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印象的な比較や対照

印象的な比較や対照

10 番目は「印象的な比較や対照」です。 相手の考えや行動を変えたい場合、 比較や対象を利用して 論点を印象付けると効果的です。 異なるもの類似性に注目させるという 手法があります。 ある財界人は、 経済の課題を強調するために V2種類の 字型のグラフを示しました。 一方は心臓発作を起こした人の 心電図、 他方は株価の瞬間暴落のグラフでした。 危機感を強調するための比喩です。 株の暴落は経済の心臓発作のようなものです。 原因や影響について検討し、 再発を防ぐ対策が必要なことが伝わります。 次に対照的なものを並べて 相違点を示す手法です。 代表的なものに メリットとデメリットの比較があります。 例えばあるシステムを導入した場合と しない場合の売上のデータを比較します。 それから良い話のあとに 「しかし」などの言葉を続けるのは禁物です。 業界のリーダーでもこの過ちを犯します。 成功しましたが、まだ問題があります。 「が」や「しかし」で良い話が台無しです。 良い話は悪い話の後にしたほうが 効果的であることがわかっています。 例えばこんな言いかたになります。 課題はあるものの、 取り組みは順調に進んでいます。 短所や欠点の情報は、 強く主張したい部分の直前に入れると 説得力が増します。 「営業時間は短いのですが、 当ジムのクラス数は地域最多です。」 対象を利用すれば、弱みよりも 強みに注意を移すことができます。 有名な例が 1984 年の大統領選です。 レーガン候補の年齢が懸念材料でしたが、 高齢を認めた上で、 それを逆手にとって形勢を逆転しました。 「私は彼の若さと経験不足に つけこむことはしません。」 対立候補を含む全員を笑わせ 自分を優位な立場に持ち込みました。 比較や対象は説得力を高めてくれます。

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