約束し守ってもらう

９番目は「約束し守ってもらう」です。 人は約束を守る人物として 見られたいものです。 つまり、一貫性のある 誠実な人と思われたいのです。 約束を守ってもらうためのコツは １．約束したことを公にします。 ２．カレンダーに予定を書くなど 約束に沿った行動をしてもらいます。 ３．強制ではなく 自発的に約束してもらいます。 あるレストランでは予約の無断キャンセルに 悩まされてきました。 その割合は 30% でした。 そこで予約の際に伝える言葉を 「変更があればお電話ください」から 少し変えました。 「予約した日時に来られない場合は お電話をいただけますか？」と間を置いて 「はい」という返事を引き出します。 約束の成立です。 無断キャンセルは 10% まで 下がりました。 相手が自ら公に約束したことを 守れるように 前向きかつ適切な方法を考えましょう。 また守りやすい約束から始め、 徐々に大きな約束や合意を取りつけます。 まずは小さく始めることで、 大きな約束にも同意を得やすくなります。 それから約束を実行する時期と方法を 具体的に示してもらいましょう。 ある調査では、がん検診に合意した人が 実際に受信した割合は 53% でした。 一方健診の日時と場所を指定した 別のグループでは、 100% になりました。 最後に弾みをつけてあげましょう。 水を向けてあげるのです。 小さな成功体験の機会を設け、 大きな目標も達成できることを示します。 この効果を示すスタンプカードの 実験です。 来店ごとにスタンプを１つ押します。 スタンプを２つ押してある 10 マスのカードと、 スタンプのない８マスのカードで テストしました。 どちらも８つ必要ですが、 結果は大きく異なりました。 10 マスのグループでは 34%、 ８マスのグループでは わずか 19% でした。 また、10 マスのグループは 頻繁に来店していたのです。 全身が目に見えてわかるほど 人は頑張ることができます。