コース: 人を動かすには

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適切に見極める

適切に見極める

動いてもらいたい相手や目的が 明確な場合もありますが 仕事となると事は複雑です。 複雑な状況では 働きかける相手や方法を見誤りがちです。 目的を確実に達成するには、 適切に相手を見極める必要があります。 ここに昇進できず 悩んでいる男性がいるとします。 完璧な上司などいないはずですが 彼はよく上司を批判します。 昇進が遅いことを上司のせいにし 態度にも表れていました。 実際にはその上司には 昇進を決める権限はなく、 昇進を決定する委員会に 彼の昇進を推薦していました。 この男性は味方であるはずの人との 関係を自ら損ねていたのです。 上司は彼の希望が叶うように 動いていました。 彼は動かす相手を見誤っていたのです。 上司は味方だったのですから 上司は推薦以外に必要なものがあることも 助言していました。 様々な部署と積極的に関わり そこで評価される必要があったのです。 上司の力に頼るのではなく 彼自身が努力する必要がありましたが 楽な道を選んでしまったのです。 委員会を動かすより 上司のせいにするほうが簡単です。 決して彼を責めてはいません。 それが人間というものです。 彼には実力がありましたから 不満はもっともです。 しかし矛先を間違っていました。 「人は怒っている時に 人生で最も後悔する発言をする」 という言葉があります。 感情に任せず冷静に 相手を見極めましょう。 適切な相手を見極めるには まず目標に関係する 意志決定者のリストを作成します。 決定権のある人、 目標の達成に大きく影響する人です。 先ほどの男性なら 委員会のメンバーを選びます。 つまり最優先で動かすべき人です。 そのリストの中には 自身が直接接点を持てない人がいるでしょう。 そこでその人々に影響力を持つ人を挙げます。 この男性の場合も 間接的な働きかけが必要な人がいました。 図を描いてみましょう。 中央に目標を書き 周りに意思決定者を書き出します。 次に意志決定者に 影響力を持つ人を書きます。 彼も第2レベルの人を加えました。 自分に接点のない人と 直接交流がある人です。 追加した人の中から 彼が接触できる人を選びます。 これで適切な相手に 効果的に働きかけることができ 悪循環から抜け出せます。 時間と労力は要りましたが 最終的に彼は委員会に実力を認められ 昇進することができました。 この方法は…

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