コース: InDesign 基本講座:文字組版・表組・印刷入稿

テキストを表に変換する

InDesign の表組み機能では、 テキストデータを基に表を作る方法と、 表組みをあらかじめ用意してから 中にテキストを配置していく という方法があります。 ここでは、 テキストから 表を作成する方法について、 解説していきます。 サンプルファイルは、 「03」フォルダの中の 「03_01.indd」という ファイルを開きます。 このファイルの左側では、 「支店別の売上報告」という表が 表示されていますが、 InDesign の表組み機能の中で 使われる用語を紹介しています。 縦の罫線で区切られた 横組みの表の場合には、 この1列そして、 1行という言葉が 表の編集の際の命令でも使われていきます。 また交差した部分、ひとつの四角い枠は、 セルという呼び方をします。 Microsoft Excel などで 使われている言葉とも同じなんですが、 InDesign の 「表」メニューというところを 開けたときに、 セル、また行、列という言葉が 頻繁に出てきますので、 それぞれがどこを表しているかということを あらかじめ理解しておくといいでしょう。 そして右側のページでは、 文字データがあらかじめ配置してあります。 どんな文字データであるかを見るため、 画面左側、ツールパネル下の スクリーンモードを 「標準モード」にしておきます。 すると、1行ごとに改行がなされていて、 各縦で区切りたい、 列として区切りたいところですね、 については、 カンマで区切っているのがわかります。 用意するテキストデータの列で 区切りたいところは、 カンマや、また tab というキーで 区切るといいんです。 そして、この文字のデータを基に 表組みを作りたいときには、 まず、この中の文字データ配置後 すべてを選択します。 次に、「表」メニューから 「テキストを表に変換」という 命令を選びます。 そして、「列分解」では、 「タブ」というのが あらかじめ選ばれていますが、 今回はコンマで区切っていますので、 「列分解」は「コンマ」にしておきます。 また「行」については、 改行マークが行末にありますが、 ここで区切りますので、 「段落」という指定になります。 そして、InDesign はあらかじめ 行、列を区切ったところに 0.25mm の黒の罫線で区切る ボックス表を作るというのが、 基本の表のスタイルとして 用意してあるんですね。 その設定に基づいて 表を作っていいですかという状態なので、 このまま「OK」ボタンをクリックします。 そうすると、このように 表組みが作られました。 すべての列は均等に同じ幅となり、 さらに、用意したテキストフレームの 幅いっぱいを使って表組みが作られます。 また、InDesign の表というのは、 この右側にカーソルとして 大きなものが出ていることで、 最初びっくりするかもしれないんですが、 ひとつの文字という扱いになってるんです。 もちろんひとつひとつのセルや ひとつひとつの列、行というのも 選択ができるんですけれども、 テキストフレームの中では、 このようにカーソルが表示されていたときに backspace のキーや、 delete キーを押すと、 表全体を1文字消したという状態に なってしまうんですね。 そのため、編集時には、 このような仕組みについて 知っておくことが大切になります。 「編集」メニューから 「タイピングの取り消し」とすると、 用意された表組みは、 また元通りになりました。 このように、InDesign では、 テキストフレーム内の文字データを基に、 行、列に分解した 基本の表を作ることができます。 表組みも非常に便利な機能のひとつです。 ぜひ覚えておきましょう。

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