コース: InDesign 基本講座:文字組版・表組・印刷入稿

ドキュメントのプリント設定をする

InDesign で制作した ドキュメントを、 InDesign から プリンターに出力する際の 設定方法について解説します。 サンプルファイルは、 「09」フォルダの中の 「09_01.indd」という ファイルを開きましょう。 このファイルをプリンターに送って 紙に印刷したいというときには、 まず、画面右上、 ワークスペースは 「プリントと校正」にしておき、 「ページ」の校正を確認し、 「レイヤー」の校正や、 「ロック」非表示のレイヤーがないか などを確認します。 カラープリンタで 出すような場合については、 画面の表示についても、 プレビューを確認するための機能として、 「分版プレビュー」といって、 カラープリンターの どのトナーやインクを使って印刷するのか、 また印刷用途の場合には、 印刷インキでブラックだけ、 イエローだけ、 マゼンダだけ、 またシアンだけ、というように、 「分版」と呼ばれる 分けた状態の色情報の チェックをすることも あります。 さらに「表示」メニューでは、 「オーバープリントプレビュー」というのを チェックしておくことで、 最終的な印刷物のインキが 刷り重なる部分なども画面確認ができます。 この状態で、プリントアウトをしたい というときには、 画面下、エラーなしとなっているのを 確認してから、 「ファイル」メニューから 「プリント」を選びます。 このプリント画面では、 左側の各種項目が、 InDesign が用意した 設定項目なんですね。 さらに、どのアプリケーションソフトでも 選べる部分という意味では、 画面上でどのプリンターに出力しますか というのを選ぶ部分があります。 ここでは、ネットワークでつながっている 社内のプリンターなどを選択しましょう。 次に、「一般」項目では、 何部印刷するかという指定が出せます。 ここでは、1部にしておきます。 また、「ページ」として、 すべてのページを印刷するのか、 部分的に何ページだけ印刷する、 という指定も出せます。 ここで注意が必要なのは、 例えば、 「ページ」パネルで このドキュメントの場合、 2ページから7ページまでの 6ページ分のドキュメントに なってるんですけれども、 2から始まるドキュメントなんですね。 そこで、1という数字を 範囲として指定すると、 1ページがありませんよと 言われてしまいます。 プリントボタンをクリックしてみると、 「指定したページ番号が見つかりません」 と出ていますが、 最後の部分を確認してください。 「絶対ページ番号の前に (+)を入力することもできます。」 と出ているんですね。 これも、覚えておくと良いのですが、 InDesign の場合、 ページパネルで表示されている ページ番号で部分指定というのは 行うんです。 で、もしも、このドキュメントの 1ページ目ですね、 ドキュメントの 一番最初のページという意味、 この1という指定をしたいときには、 その前に+マークを入力することによって、 部分指定を絶対的な指定、 要するに、このドキュメントの 何ページ目ですね。 という指定が出せるようになります。 ここでは、すべてを指定しておきます。 その他、 レイアウト確認などをしたいときには、 「見開き」というのを 指定することもありますが、 一般には、1ページ単位実寸で、 プリントアウトをするというのが、 どの業務でもよく使う方法なんです。 目で見て、データの確認をしたり、 構成などを行うということが あるからなんですね。 そして、その他、 プリントするレイヤーなども、 非表示のレイヤーなどがあった場合に、 それらを選ぶことも可能です。 すべてのレイヤーとすれば、 ロックや非表示のレイヤーも すべて印刷します。 左側の項目の「設定」という所では、 用紙サイズを選ぶことができます。 自動設定でプリントアウトができる プリンターの場合には、 プリンタードライバーで定義でいいですし、 また、今回の場合、 A4 の見開きのドキュメントなんですが、 最終的に見開きならば、 A3、横長となります。 さらに、A4 なんだけれども その外側に印刷で必要なマーク、 トンボなども印刷したいというときには、 A3 やまたは一回り大きな B4 などの 設定をしておきます。 そして今回は、B4、 そして実寸で印刷するのが基本なので、 幅高さ 100%にしておきますが、 どうしても、社内プリンターでは、 大きさ的に縮小しないと 全体がわからないというときには、 「幅に合わせる」で 用紙サイズに合わせたサイズの 拡大/縮小を 自動的に行う場合もありますし、 また、複数の用紙で、 ひとつのドキュメントを印刷する 「タイル印刷」という設定もあります。 ポスターなどで使う手法です。 今回は、この 100%での指定とし、 さらにトンボと裁ち落としを 指定する場合があります。 印刷用のドキュメントだった場合には、 印刷に必要なアクセサリーマークとして、 このトンボというのがあるんですね。 この左下の所に、 サムネール内に見えていますが、 このすべてのトンボとページ情報印刷を チェック外すとなくなりまして、 チェックをすると、 こういったマークが出ます。 印刷に必要なトンボと呼ばれる 色の重ね刷りされた所の チェックをすることで、 版ずれと呼ばれるずれを確認する センタートンボ、 さらに、裁ち落としといって 印刷した後に切り落とす部分を 表すコーナートンボの印刷を カラープリンターなどで 印刷することができます。 このトンボの指定をしたときは、 必ず「ドキュメントの 裁ち落とし設定を使用」も チェックするようにしましょう。 そうすることで、 日本でのトンボ、 二重トンボというんですが、 2本の線で表現するトンボが 印刷されるようになります。 その他、業務内容に応じて、 色分解、グラフィックから マネージメントなどの 設定をすることもありますが、 ここでは、ネットワークにつながっている プリンターに何部印刷する すべてのページを印刷する、 実寸で1ページ単位の印刷をするという 指定、またトンボを付けるという指定で、 プリントボタンを クリックするといいでしょう。 もしも、このプリンター独自の機能を 設定したい場合には、 用紙設定やまたプリンターという ボタンを押すと、 それぞれのプリンターが持つ 性能に応じた設定画面に切り替えて、 追加設定することも可能です。 今回は、キャンセルボタンをクリックし、 さらにキャンセルボタンで、 設定内容のみの説明とさせていただきます。

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