コース: 自社のクラウド戦略に持続可能性を取り入れる

二酸化炭素排出量のタイプについて理解する

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二酸化炭素排出量のタイプについて理解する

直接排出と間接排出の違いを理解せずに、 二酸化炭素排出量を 管理することはできません。 企業の二酸化炭素排出量には、 3つのカテゴリーがあります。 スコープ1は、事業活動からの 直接的な二酸化炭素排出量です。 たとえば、現場で、ボイラー、車両、 エアコンを使用したさいに 排出された二酸化炭素が該当します。 スコープ2は、間接的な排出量です。 発電時には二酸化炭素が排出されます。 企業は、消費した電力の 発電時に排出された二酸化炭素の量を、 スコープ2として報告する必要があります。 スコープ3は、それ以外の間接的な 排出量です。 企業が管理できない、 社外の活動によって排出された 二酸化炭素量が該当します。 たとえば、出張、調達、廃棄物処理に伴う 二酸化炭素排出量です。 一般的には、最大の割合を占めています。 スコープ1と2の排出量は、 各社で管理できます。 スコープ3排出量については、 全体の80%から90%を占めることも あるものの、正確な値を算出することは 難しいかもしれません。 パートナーやサプライヤーと密接に協力し、 排出量を割り出す必要があります。 現状、オンプレミスのデータセンターから 排出される二酸化炭素は、 スコープ1排出量として報告する 必要があります。 しかし、完全にパブリッククラウドへ 移行した場合は、スコープ3排出量に 分類しなければなりません。 このレッスンでは、3種類の排出量と、 クラウドからの排出量を含め、ほとんどの 排出量がスコープ3に該当することを 説明しました。 次は、システム設計によって 二酸化炭素排出量が変わることについて 詳しく説明します。

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