コース: 自社のクラウド戦略に持続可能性を取り入れる

統合のメリット

クラウドとオンプレミスの違いは、 公共の交通機関と自家用車の違いに 似ています。 自家用車50台とバス1台では、 二酸化炭素排出量が全く異なるのです。 処理を統合することで、 排出量が削減されます。 1台あたりの排出量は、 バスの方が多いでしょう。 50 人を 50 台のバスで運べば、 排出量は増えてしまいます。 それと同様に、 処理をクラウドに移動しても、 必ず排出量が減るとは限りません。 データを整理せず、新たなテクノロジーを 購入して対処する企業は多いのですが、 それでは、煩雑性が悪化するだけでなく、 会社全体の二酸化炭素排出量も増加します。 共有経済モデルの価値を 最大化するためには、 クラウド内の要素を可能な限り 統合する必要があります。 データやアプリケーションの統合には、 環境の一元化、分散型環境に伴う リスクやコストの解消、 既定のビジネスルールのもとにおける 継続的な成果の達成、 コストや煩雑性や重複の解消、 結果測定の実現といったメリットがあり、 インフラコストを下げることができます。 複数のアプリケーションでデータを 共有すれば、データ整備や テクノロジー構築の無駄を省けます。 テクノロジーを統合すれば、 その効果はすぐに現れます。 全体的にインフラが縮小されるため、 二酸化炭素が余計に排出されることが なくなるのです。 このレッスンでは、クラウド内の要素を 統合することが、省エネにつながることを 説明しました。 次は、サステナビリティについて さらに掘り下げ、持続可能なビジネスに 向けた具体的なアクションを紹介します。

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