コース: Illustrator 基本講座

個々の変形コマンドを活用する - Illustratorのチュートリアル

コース: Illustrator 基本講座

個々の変形コマンドを活用する

任意の編集効果を 複数のオブジェクトに 同時に適用する 正確さが不可欠なデザインの作業に 役立つ機能について見ていきます。 まず長方形ツールを使い、 Shift キーを押しながら 正方形を作成してみます。 これを今度は選択ツールを使って、 option キーと shift キー、 Windows の場合は Alt キーと Shift キーを押しながら 横方向に移動させます。 そうすると正方形の移動と同時に 複製も作成することができます。 ここで「オブジェクト」メニューから 「変形」 そして「変形の繰り返し」を選択します。 ここではこの動作を複数回 繰り返していくので、 ショートカットキーを活用していきます。 この「オブジェクト」メニューの 「変形」「変形の繰り返し」 このショートカットは command と キーボードの D のキーになります。 Windows の場合は Ctrl D になります。 このショートカットで 同じく先ほどの動作を 繰り返していきます。 今度はこの横一列に並んだ正方形を 選択ツールで すべて選択し、 これを Shift キーと option キー、 Windows の場合は Alt キーを押しながら 下方向にドラッグしていきます。 そうすると option キーを 押していることによって、 このように複数の正方形が 下方向に複製されます。 この動作を繰り返したいので、 command D、 Windows の場合は Ctrl D で 変形の繰り返しを行っていきます。 このようにすると、 同じ図形を 均一の幅で比較的多くの数のオブジェクトを 簡単に配置していくことができます。 これらひとつひとつに 同じ編集効果を適用させるたびに、 編集を毎回 繰り返して行っていったのでは 非常に手間がかかると思います。 そこですべてのオブジェクトを選択し、 一括して編集効果を 適用させていく方法について見ていきます。 それではまず 一番最初の正方形に 戻っていきます。 そしてこの正方形が 選択されていることを確認し、 「オブジェクト」メニューから 「変形」 そして「個別に変形」 これを選択します。 例えばこの図形を 120%にサイズ変更する場合に、 水平方向と垂直方向に 120%と記入していきます。 必要であれば 水平方向と垂直移動 これも入力していきます。 ここでは例として 20mm を選択します。 同じく必要であれば 角度も入力していきます。 そうすると、このように これが元の図形です。 それが 120%に拡大され、 さらに水平方向に 20mm 動く。 そしてさらに 45 度回転される。 このように3つの違った編集を 一度に行うことができるのが わかると思います。 ここで OK をクリックすると、 元の図形が この新しい編集された図形に変形します。 「コピー」をクリックすると、 このように元の図形を残したまま 編集された図形も表示される。 そのような違いがあります。 このようにひとつの図形に対して 複数の編集効果を加える場合には、 毎回違った編集効果を加えるのではなく、 この「オブジェクト」から「変形」 「個別に変形」を活用していくと、 非常に効果的だと思います。 このような複雑な作業を ひとつのコマンドで行うことができる この便利な編集機能を ぜひ活用してみてください。

目次