コース: これからの人材採用と育成

今すぐコースを受講しましょう

今すぐ登録して、23,100件以上登録されている、業界エキスパート指導のコースを受講しましょう。

時代遅れの職務記述書は捨てる

時代遅れの職務記述書は捨てる

最も効率の悪い採用プロセスは 何だと思いますか。 答えは、募集要項に書かれた 職務記述書です。 これ以上、効率の悪い方法はありません。 職務記述書という考え方自体に 欠陥があります。 多くの採用者は、求めている結果ではなく、 従業員の行う特定の仕事の手順を 記載しているだけなのです。 以前使用した職務記述書を少し修正して、 インターネット上に溢れる 求人の嵐に投げ込んでおり、 そのプロセスを悪化させています。 これではニーズを正確に捉えていないため、 求める人材からの応募が見込めません。 例えば、レストランに行って、 料理に使うひとつひとつの材料と 調理法をシェフに伝えるとどうでしょう。 その立場の人もいるでしょうが、 それではシェフの腕が振るわず、 出てきた料理を食べたいとは 思わないでしょう。 では、シェフに細かく指示を出さず、 望む結果だけを伝えるとします。 豊かな風味で、ほどよくスパイスが効いて、 シーフードで、ほどよくお腹が 満たされるものが欲しい、などです。 結果に焦点を当てると、シェフ自身が 方法を決める余地が生まれます。 結果を出すことに専念し、記憶に残るほど 素晴らしい料理ができる 可能性が生まれます。 必要だと思い込んでいる以上のことを 作業員ができるのに、解決すべき問題や 望む結果を説明しないのは間違いです。 それを正して、 職務記述書を考え直しましょう。 ここで示した手順にしたがって、チームに 必要な仕事のデザインを記入してもらえば、 解決すべき問題が見えてきます。 理想的には、その問題解決に役立つ スキルや経験も知りたいところです。 これで要件が揃いました。 従来記されてきた資格などの 細かな要素はさておき、 プロダクトマネージャーが 製品をデザインするプロセスと似ています。 プロダクトマネージャーは、 製品開発の細かい作業を決める前に まず要件を整えます。 市場要求仕様書、MRD と呼ばれるものです。 需要を明記することで製品開発者の 解決する問題を示しますが、 実際の手順は説明しません。 では、仕事の役割を記した 仕事要求仕様書、WRD を作りましょう。 この場合、要件は製品ではなく 人間のためなので、 WRD は仕事をともにする候補者と 協働する出発点となります。 あなたとどれだけ一致していますか。 仕事に直接関係する問題や…

目次