コース: グラフィックデザインの基礎:構図とレイアウト

ヒエラルキーの考え方を理解する

ヒエラルキーの考え方を理解し、 構図に活用すると、 効果的な構成を考える上で 大きなヒントになります。 ここでは例題として このようなデザインを見ていきます。 まず左のポスターのデザイン、 これを見た時に まず何が目に入ってくるのか。 どこに焦点が当たっているか。 それが構図の上で ヒエラルキーを考える ということになります。 この左のポスターの構図では、 この部分、 ここがうまく焦点が当たっていて、 この構図で一番のヒエラルキー ということがわかると思います。 ここで例えば、 このポスターの上の部分にある このロゴの部分が このように大きく表示されてしまうと、 すなわち この構図でロゴという要素を このように大きく使ってしまうと、 最初に設定した焦点である この部分、 これと競合してしまう そのような 状態が起きてしまいます。 そうすると、受け手にとって こちらを見ればいいのか、 それともこちらに焦点を当てたらいいのか。 何を最初に見たらいいのか ということが少し 混乱してしまうと思います。 そうするとヒエラルキーが効果的に 考えられていない構図 ということになります。 それでは今度はこちらの 右側のデザインを見ていきます。 そうすると、先ほどのポスターの デザインとなる この上部の部分よりかは、 この二段落目の部分、 大きく使われたタイポグラフィや 白のバックグラウンドで 非常に見やすい構成となっています。 そのために、この右側の パンフレットのデザインでは、 まずこの二段落目に目が行きます。 そして無理なく、 次のこの三段落目、 そして下の方に向かって 無駄なくメッセージを 読み取っていくことができます。 これをヒエラルキーを 効果的に使った構図という考え方で デザインを考えていくことができます。 このようなヒエラルキーの 使い方というものを理解し、 デザインとしての機能を持たせる 効果的な構図の作成に 活用してみてください。

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