コース: 財務の基礎

株と債券の違い

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株と債券の違い

証券市場について話す前に、株と債券という 2つの基本的な証券について説明します。 次のように考えてください。 個人と企業の取引を、宇宙空間から 望遠鏡で眺めているとします。 個人が企業にお金を渡すのが見えます。 企業は個人に紙切れを渡しました。 株と債券のどちらだったでしょうか。 宇宙から見れば、お金と紙切れを 交換した、同じ取引に見えます。 遠くから見ると株の発行と債券の発行は 同じように見えますが、 両者は根本的に異なる取引です。 株は、株主が企業の一部を 所有していることの証です。 株を所有していれば、 その企業の所有者の1人です。 株主は通常、株の前の所有者に現金を 支払うのと引き換えに株を受け取ります。 一方、債券は、発行した企業が その社債権者に支払うべきお金が あることの証です。 つまり借用証明書です。 社債権者は通常、債券の前の所有者に現金を 支払うのと引き換えに債券を受け取ります。 株は所有権の証拠です。 債券は融資の証拠です。 負債と呼ばれることもあります。 株は株主資本と呼ばれることがあります。 ここで、純負債と 純資産の違いを確認します。 純負債と純資産という2つの 極端な例で、違いを考えます。 たとえば、毎年支払いをする必要が あるかどうか。 純負債の場合、利払いは義務です。 企業の業績が良くても悪くても、 負債の利子は支払う必要があります。 株主資本、株の場合、 支払いは必要でしょうか。 この支払いは配当金と呼ばれます。 配当金は義務ではありません。 負債の場合、利払いは必須です。 配当金の場合、支払いは任意です。 支払額はどうでしょうか。 純負債の場合は、一般的に 利払い額が決められています。 債券に投資した人は、決められた利払いを 定期的に期待できます。 純資産の場合、配当金の額は 決まっていません。 上がることも下がることもあります。 初期投資は返済されるべきでしょうか。 負債、融資の場合、将来 返済する必要があります。 負債には支払期日があり、 指定された額を返済する必要があります。 株主資本の場合、投資額に対する返済は 必須ではありません。 株と債券のもう1つの違いは、 倒産の場合の優先順位です。 残った資産を最初に 引き出せるのは誰ですか。 債務保有者が最初に回収し、 残りがあれば、株主が回収します。

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