コース: 財務の基礎

投資ファンド:インデックスファンド

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投資ファンド:インデックスファンド

[ケイ]次に投資ファンドについて 説明します。 投資で重要なのは、分散によって リスクを軽減できることです。 すべての卵を1つのかごには入れません。 ただ、それが難しい場合もあります。 3千ドルを投資するとした場合、 こちらに少し、あちらに少しと、 25件や30件の投資に分散させるのは 難しいものです。 投資ファンド会社は手数料を取って 分散を手助けしてくれます。 投資ファンドの仕組みを説明しましょう。 まず、投資ファンドにお金を送り、 どのように投資して欲しいか伝えます。 投資ファンドは投資を代行してくれます。 もちろん手数料の支払いが必要です。 投資ファンドはあなたの意向に沿って 効率的に分散投資し、 少額の報酬を請求します。 この方法を使うと、個人投資家は 非常に効率的に分散投資できます。 投資ファンドには、 インデックスファンド、合同運用ファンド、 未公開株式投資ファンド、 ヘッジファンドなどがあります。 まずインデックスファンドです。 コンピューターのようなものです。 3,000ドルをインデックスファンドに送って、 数理的ルールに従って投資して欲しいと 伝えます。 ある人気インデックスファンドの 数理的ルールは、 アメリカの代表的な企業500社を選び、 3千ドルをそれらの企業に分散して 投資するというものです。 業績が良くなりそうな企業を 選ぶのではなく、 数理的ルールに基づいて投資するだけです。 インデックスファンドは管理手数料が 非常に少ないことから人気があります。 この投資は、資金を入れておいて、 ゆっくり時間をかけて増やしたい人に 向いています。 代表的なものに、 S&P(エスアンドピー)500インデックスが あります。 S&Pは スタンダードアンドプアーズという社名で、 500はアメリカの代表的な企業500社という 意味です。 この指数は、すべての投資ファンドに 共通のベンチマークとなっています。 私が投資ポートフォリオを管理していたら、 この指数を超えたいと思います。 投資家は、投資運用会社の成績が、 この指数と比較してどうだったかを見ます。 アメリカの代表的な企業500社に ランダムに投資する戦略を 超えられないのであれば、ファンドを 変えたほうがいいかもしれません。 S&P500インデックスへの投資は リスクフリーではありません。 たとえば、それら500社の価値は、 2000年前後に異常な状態になりました。 2000年になる前、 価値が大幅に上昇したのです。 いわゆるインターネットバブルです。 まもなくインターネットバブルがはじけ、 S&P500の平均株価は大幅に下落しました。 同じように、2008年の前、 アメリカの不動産バブルを受けて 株価指数が再び上昇しました。 2008年から2009年にかけて このバブルがはじけると、 指数は再び下落しました。 このように、S&P500インデックスへの 投資にもリスクはあります。 ただし、長期投資家にとっては、 堅実な投資になり得ると 言ってもいいでしょう。

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