コース: 財務の基礎

投資ファンド:合同運用ファンド、未公開株式投資ファンド、ヘッジファンド

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投資ファンド:合同運用ファンド、未公開株式投資ファンド、ヘッジファンド

[ケイ]次に、合同運用ファンドを 説明します。 合同運用ファンドは、情報に基づいて 投資を提案できるように、 たくさんの専門家が1日中、経済ニュースや 財務報告書を読んで過ごす 部屋のようなものと思ってください。 シンプルな数理的ルールに基づいて 投資するインデックスファンドと比べて、 純然たる成果はこちらの方が 有利であることが分かると思います。 ただし、合同運用ファンドの利用には 専門家への手数料が必要です。 管理手数料として年に3、4% 請求されることも珍しくありません。 1万ドル投資した場合、 インデックスファンドの管理手数料は 年に5ドル程度ですが、合同運用ファンドは 3、400ドルにもなることがあります。 管理手数料は安いが戦略的に投資できない インデックスファンドにするか、手数料は 高くても合同運用ファンドにするか、 トレードオフの関係にあります。 未公開株式投資ファンドもあります。 このファンドは一般向けではありません。 豊富な蓄えを持つ人々が集まり、 資金をあわせて、数株どころではなく 企業をまるごと買うような、 数億ドルにもなる巨額の投資を行います。 それが未公開株式投資ファンドです。 このファンドから資金を引き揚げるのは 簡単ではありません。 ほかの人と一緒に多額の資金を投資して 企業を買ったのですから、 資金を引き揚げることも 簡単ではないのです。 ヘッジファンドのことも 聞いたことがあるでしょう。 統計的テストを実施し、 さまざまな市場価格の関連性を見つける、 非常に洗練された数理的な組織です。 たとえば、アメリカのドル、インドネシアの ルピア、インドネシアの株式市場の 株価を分析し、 それらの数理的な関連性に基づいて 非常に洗練された取引戦略を立てます。 その後、戦略に基づいて 顧客の資金を投資します。 ヘッジファンドや 未公開株式投資ファンドへの投資には、 通常、多額のお金が必要です。 事情に精通した投資家ではない人が ヘッジファンドや未公開株式投資ファンドに 投資することは、 通常、世界的に規制されています。 アメリカで最も有名な 投資家ウォーレン・バフェットは、 自身の会社バークシャーハサウェイの株主に 毎年手紙を書いています。 そこでS&P500インデックスと 比較した投資実績を報告しています。 バフェットが1960年代に バークシャーハサウェイ社の経営権を 取得して以来、S&P500インデックスは 年平均で約10%、同社は約20%の リターンを上げてきました。 バフェットのように投資できるでしょうか。 できます。 バフェットと同じ量の情報が 手に入れられれば可能です。 彼はネブラスカ州オマハで 年中、取引を検討しています。 絶えず取引がもちかけられ、 毎年数百件も検討しますが、 実際に投資する件数はごくわずかです。 しかし、多くの取引を検討する中で、 彼にはさまざまな情報が入ります。 彼のように膨大な情報を入手できたら、 あなたもS&P500インデックスを 上回る実績を上げられるかもしれません。 これは投資のアドバイスではなく、 私の考えです。 私には、S&P500インデックスを 上回れるほどの情報はありません。 私個人の投資は、 アメリカの代表的な企業500社へ 均等に分散投資すれば、 おそらく大丈夫だろうと考えています。 バフェットとは違いますが、 それで良いのです。

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