コース: 財務の基礎

従来の普通銀行について

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従来の普通銀行について

以前のレッスンで、 世界の経済環境を海に例えました。 3種類の人が泳いでいましたね。 まず起業家です。 創造し、実行する人です。 ビジネスのアイデアはあっても、 お金がない人です。 そして投資家もいました。 彼らは、過去に蓄えた資金を 起業家に提供することができます。 その資金で、起業家は夢を実現できます。 しかし、起業家が投資家を見つけるのは そう簡単ではありません。 そこでファシリテーター、つまり 起業家と投資家を引き合わせる 専門機関が必要になります。 私たち全員が世の中の事情に精通していて、 時間が無限にあったら、 ビジネスアイデアに資金を提供してくれる 投資家を自分で見つけられるでしょう。 しかし、時間には限りがあります。 私が起業家なら、 投資家と引き合わせてくれる 金融仲介機関が必要です。 金融機関の種類はさまざまです。 従来の普通銀行に加えて、投資銀行、 保険会社、投資ファンドなどがあります。 従来の普通銀行から説明します。 このような銀行は、 企業家と投資家を引き合わせる、 昔ながらの役割を果たします。 預金者からお金を集め、保管し、 新規ビジネスを立ち上げるために お金を借りたいと思っている 企業家を探すこと、 それが普通銀行の仕事です。 銀行はどうやって お金を儲けるのでしょうか。 あなたの普通預金口座の金利は、 どれくらいか知っていますか。 私の銀行口座の預金の金利は、 現在1%を切っています。 銀行から預金者に支払われるお金です。 では、銀行は借入れする事業主に、 何を請求するでしょうか。 融資の性質にもよりますが、 一般的に、事業者ローンの金利は 5%以上です。 従来の普通銀行は、お金を儲けるために、 預金者からお金を借入れて、 そのお金をより高い金利で 起業家に貸し出します。 預金者からお金を集め、 慎重に審査した起業家に そのお金を提供するという、 金融ファシリテーターの役割を 果たしているのが従来の普通銀行です。

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