コース: 財務の基礎

株式市場とは

コース: 財務の基礎

株式市場とは

[ジム]株と債券について分かったところで、 株式市場と債券市場の話に移ります。 株式市場、証券取引所とは、 人々が集まり株を売買する、 物理的または仮想的な場所です。 たとえば、ニューヨーク証券取引所は、 1792年にニューヨークの ウォールストリートで結ばれた すずかけ協定を基に、株の所有者や その代理人が集まって株を売買する 場所として発展しました。 証券取引所の1つです。 ナスダックは仮想取引所の一例です。 株を売りたい、または買いたいと 提示できるコンピューターシステムとして、 1971年に設立されました。 仮想的な取引所でした。 世界で最も規模の大きい株式市場は ニューヨーク証券取引所で、 2番目に大きいのが、仮想株式市場への 流れを生んだナスダックです。 現在、ほとんどの株式市場は 物理的な取引所ではなく、 ほとんどはコンピューターで 仮想的に行われています。 しかし起源は1792年の ウォールストリートにさかのぼります。 ここで、考えるべき問題があります。 株式市場は 人々が賭けをする場所なのでしょうか。 何らかの社会的価値はあるのでしょうか。 車を買うというありふれた行動を例に、 株式市場の社会的価値について説明します。 たとえば、3万ドルで 新車を買おうとしているとします。 この車は、5年後に中古車として 1万5千ドルで売ることができます。 新車を買おうと考えている時に、 この中古車市場の存在は 影響するでしょうか。 中古車市場のことを意識するでしょうか。 私は意識します。 もし数年後に飽きてしまったら、 ほかの人に売れることが 分かっているからです。 中古車市場があり、 将来好きなタイミングで 車を処分できるのなら、 また新車を購入する可能性は高くなります。 手放すことができると分かると、 購入意欲が高まるので、新車の 販売ディーラーにメリットがあります。 株式市場は中古株式を売る場所と 考えることができます。 もともと株主に対して発行された株が、 中古株式の市場で取引されるのです。 新車と中古車の場合と同様に、 株式市場が存在することが、 株主の投資意欲を促進し、株を買わせます。 ある企業に投資するとして、 もし後で別のことに 資金を使いたくなったときは、 その株を中古株式市場で 売ることができます。 だから今その企業に投資しようと 思えるのです。 これが株式市場の社会的価値の一部です。 株式市場が存在することによって、 人々が株に投資する可能性が高まるのです。

目次