コース: 財務部でない人のためのファイナンス

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デュポンモデルを使う

デュポンモデルを使う

A 社の自己資本利益率は 9.3%で良くありませんでしたが、 B 社は 20.3%で 素晴らしい業績でした。 自己資本利益率ではベンチマーク企業の B 社のほうが 優れていることがわかります。 ここで問題を提起することも、 解決することもできます。 A 社には明らかに問題がありますが、 なぜそうなのか、探る必要があります。 デュポンモデルが解決策を 提供してくれます。 これには収益性、効率性、 レバレッジの3要素があります。 手順としてまずレバレッジから始めます。 これは資産を購入するために いくら借金をするかという指標になります。 なぜ資産を購入するのかというと 売上を伸ばすためです。 レバレッジは会社の資本で どれくらいの資産を 購入したか示してくれます。 いくら借金をして、 資産を購入したかがわかります。 資産を購入するのは売上を伸ばすためです。 効率性でそれを測ります。 売上を伸ばすため資産を購入しますが、 資産あたりの売上があるほうが良いです。 なぜ売上があると良いのか、 収益性が示してくれます。 売上があればあるほど収益も増えます。 つまり、借金をして資産を購入し、 その資産で売上を伸ばし、 売上が伸びると 収益も上がるということです。 自己資本利益率を見ることで、 株主が投資した株主資本に対して 得られた収益がわかります。 では、両社をデュポンモデルで比較し、 A 社の業績を検討するだけではなく、 なぜベンチマーク企業の B 社に 劣ったのか見ていきます。 これは2社の自己資本利益率と デュポンモデル比率です。 A 社は 9.3%で、 B 社は 20.3%です。 さらに収益性、効率性、 レバレッジについても それぞれ比較できます。 両社の比率を見て、まず気が付くのは レバレッジが同じであるということです。 自己資本利益率が異なるのは、 レバレッジが原因とは思えません。 効率性を見てみると、A 社は1ドル毎に 1ドル 38 セント、 一方ベンチマーク企業である B 社は 1ドル毎に1ドル 70 セントの 売上がありました。 収益性を見てみると、 A 社だと 100 ドルの売上に対して 3ドル 50 セントの利益、 B 社は 100 ドルの売上に対して 6ドル 20 セントの利益を 上げています。 なぜ B 社の自己資本利益率は 高いのでしょうか。…

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