貸借対照表を知る

重要な財務諸表は貸借対照表です。 貸借対照表は 500 年前にイタリアで 発明された会計等式を具体化したものです。 自分の資産は簡単に表にできます。 会計等式で、資産を購入する 資金の調達先を把握し、 負債や普通株なども表にできます。 資産は重要なリソースです。 将来利益を生むからです。 現金は誰でもすぐにわかる資産です。 Apple の貸借対照表によると、 2014 年９月 27 日現在で 138 億ドルの現金を保有していました。 大金ですが Apple 最大の 資産には及びません。 売掛債権は社外の人のお金で、 よく見られる資産です。 Apple の例では、2014 年９月下旬には 顧客に約 175 億ドルの貸しがありました。 2014 年９月下旬時点で、 iPod、iPad、iMax、 iPhone がありましたが、 20 億ドルを超す在庫でした。 ほかの資産は、土地、建物、設備などで 目標達成に必要なリソースです。 206 億ドルの有形固定資産がありましたが、 2014 年９月 27 日現在の 最大の資産は長期有価証券でした。 これは Apple が買収した 会社の株や債券です。 総額で 1,300 億ドルを超えます。 2014 年９月下旬の Apple の 総資産はほぼ 2,320 億ドルでした。 繰り返しますが、将来利益につながる 会社のリソースが資産です。 企業は資産をどう融資するのでしょう。 Apple は莫大な資産を どう獲得したのでしょう。 会社に資産があれば、 それに融資するリソースが あるはずですが、それは何でしょうか。 ひとつ考えられるのは負債です。 負債とは将来、払い戻しやサービスを 提供する義務のあるものです。 ウォルマートは在庫品を どこから仕入れるのでしょうか。 顧客に売る商品のことです。 これは卸売業者が提供し、 支払いは後でします。 これを買掛金と言います。 また、ディズニーは 100 年という かなり長期の借金をすることがあります。 誰に 100 年間もお金を貸しますか。 ディズニーにお金を貸せば、 100 年先に返ってきます。 ユナイテッド航空の負債は 興味深いものです。 まず航空券を買い、 後で飛行機に乗るのですが、 これは一時的に乗客に借りができ、 それが義務になり、貸借対照表にも 記載がある負債になります。 2014…