損益計算書を知る

２つ目の決算報告書は損益計算書で、 収益から経費を差し引いた額が 純利益となります。 収益や経費はよく使われる用語なので 確認しましょう。 会計での収益とは、 事業により生じた資産を意味します。 その方法は企業により異なります。 ウォルマートでは、商品を陳列して 販売し、資産を増やします。 棚卸よりも小売の価格の方が大きいです。 それがウォルマートのやり方で、 マイクロソフトはソフトや ハードウェアを製造し、 それを売ることで資産を増やします。 ディズニーは商品の販売、 テーマパークやクルーズの 運営をしています。 入場料や商品の購入を通して ディズニーの資産は増えます。 収益とは、事業で生じた資産額です。 生じる資産は消費される資産より 大きいことが期待されます。 経費は事業運営のため、 消費された資産額です。 マイクロソフトはプログラマーへの 支払いや装置の購入で資産を消費します。 ウォルマートは在庫の仕入れや建物の 賃料、従業員の給与で資産を消費します。 マクドナルドは材料を仕入れ、 店舗を借りてリソースを割きます。 どの例でも、収益が事業運営にかかった 経費を上回ることが望まれます。 それは損益計算書にまとめられ、 収益から経費を 差し引いたものが純利益です。 純利益は非常に洗練された 経済対策です。 事業運営により生じた 資産の正味額を示します。 それが損益計算書です。 大手企業の損益計算書を見てみます。 Facebook、Google、 マイクロソフト、Apple。 こうした企業は定期的に 損益計算書を公表します。 これを見ると、規模の違いがわかります。 Apple は Facebook より大きいです。 収益の面で Facebook は 最も小さい企業ですが、 話題に事欠きません。 そこが重要なポイントです。 財務諸表は業績を評価する ひとつの方法に過ぎません。 重要ですが、すべてではありません。 なぜ話題になるのか。 将来の成長を考えると、 現在の業績は小さな指標にすぎず、 大きな成長が見込まれています。 だから話題になるのです。 それが損益計算書の意味です。 高利益の事業で純資産を 増やし続けています。 この４つの企業はすべて 高い利益を生んでいるため、 毎年、純資産が増え続けています。