コース: 財務部でない人のためのファイナンス

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受取勘定と在庫を管理する

受取勘定と在庫を管理する

現金の管理のあとは、 受取勘定の管理についても説明しましょう。 受取勘定とは、 顧客がまだ払っていないお金のことです。 受取勘定が現金になるよう管理します。 まず、なぜ受取勘定があるのか 考えましょう。 現金扱いにしないのは、 売掛けがマーケティングの手段だからです。 売掛けにすれば売上が上がります。 ある店は現金払いのみですが、 別の店は 30 日後の支払いで 良いとなれば、同じ製品を 購入するのに別の店に行くでしょう。 ではなぜ、全員に売掛けを 許さないのかというと、 一律に売掛けを許すと、 払わない人がたくさんでてくるからです。 売上は上がるが踏み倒す人も いるという交換条件のようなもので、 それに見合う売上げが 確実に得られるようにします。 誰に売掛けを許すかは注意を要し、 与信業務ならなおさら油断なく 経過を追います。 「いくらか借りがあったと思いますが、 金額を言ってくれれば払います」 と自ら申し出る人はあまりいません。 請求書が届いて初めて払います。 誰にいくら貸しがあるか把握し、 請求書を送り支払ってもらいます。 更に現金が受取勘定のままだと チャンスを逃してしまいます。 現金があれば投資できたでしょうから、 それも交換条件と捕らえるほかありません。 例えばボーイングは、 2014 年度に 77 億ドルの 売掛債権がありました。 つまり乗客への貸しが 77 億ドルあったのです。 これだけあれば投資して 収益に替えられたはずですが、 売掛けから売上げを得られる前提で、 投資による収益を指し置いてでも 売掛けを選択しました。 誰に売掛けを許すかについては 基準を守る必要があります。 与信業務ならより慎重に 支払いをしてもらい、 不良債権を減らすことに努めます。 売掛けの期間はどうしますか。 30 日、60 日それとも 90 日以内に払うか、 早めに払えば割引するか。 支払いが遅れたら利子を付けるか。 これは受取勘定を管理するうえで 決めなければならないことです。 もし払わないなら、 どうやって受取勘定を集金しますか。 こうしたことは、受取勘定の管理上、 決めるべきことです。 どこから始めるかと言うと在庫です。 在庫を仕入れ、それを受取勘定にします。 受取勘定は後に現金になります。 どう在庫を管理し、 適量を維持するかが大切です。…

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