コース: 経営幹部として意思決定を行うには

参加者を決める

経営判断の成功に不可欠な要素の ひとつは、意思決定に関与する メンバーを明確にすることです。 たとえ希望しても、 全員が参加できるわけではありません。 誰を交えて、どのように意思決定を 行うのかを、はっきりと定義し、 意思決定のスタイルを説明しましょう。 意思決定には、4つのスタイルがあります。 トップの個人が決める、独裁的な意思決定。 投票によって決定する、民主的な意思決定。 関係者からの意見を聞きながら 数名が決定にあたる、参加型の意思決定。 全員の賛同を得て決定する、 合意に基づく意思決定、以上の4つです。 各スタイルの詳しい説明と適した使い方に ついては、LinkedInラーニングのコース 「意思決定の基礎」で解説しています。 誰が、どんな役割で、意思決定プロセスに 関与するのかを、 社内に明確に伝えるようにしましょう。 参加者なのか、相談役なのか、 決定役なのか。 あるいは、決定後に その内容の周知を受ける立場なのか。 特に重大な問題を扱う経営判断では、 意思決定のプロセスがコントロール されないと、泥沼状態に陥ったりします。 ある役員は、統括部門の抜本的な 組織改革を行うことになり、 その経営判断は、直属の役職者やチーム、 会社全体の顧客にも影響する 重要なものでした。 担当役員はまず、意思決定のスタイルを 参加型と明示しました。 意見を提出できる関係者は、この部門の スタッフおよび部門外の一部人員に絞られ、 そのほかすべての関係者には決定内容を 周知する、という方針を当初から明確に示し 決定プロセスにおける 個々の役割が明確に理解されました。 こうした対応によって、短期間で効果的な 意思決定が可能になったのです。 あなたの経営判断が、幅広い関係者に 受け入れられるよう、意思決定のプロセスに 誰が、どんな役割で、 関わるかを明確にしましょう。

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