コース: 経営幹部として意思決定を行うには

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重大なリスクを分析する

重大なリスクを分析する

経営判断は、リスクが 極めて大きいのが特徴です。 重要なリスクは、決定を下す前に 把握しておくことが大切です。 自社の決定を受けた競合他社の反応も、 リスクの一環です。 決定によっては、成否が判明するまでの リードタイムが長い場合もあります。 時間がかかれば、失敗に伴う損失も それだけ大きくなります。 リスクはなるべく数値化し、それぞれに どう対処するかを計画しておきます。 決定の結果が思わしくない場合は 早めに警戒信号が出るよう、 トリガーを設定します。 これは、ある金融サービス事業者の 事例ですが、業務部門を統括する役員が、 コールセンターを内製化する経営判断を 下しました。 アウトソーシングに比べて多くのコストが かかりますが、より質の高い顧客サービスを 提供できると判断したのです。 これに沿って、数千人規模の人材採用と、 複数の設備建設、長期にわたるIT整備が 実施されました。 しかし、顧客の反応は振るわず、 プロジェクトは赤字となりました。 内製化が、顧客側に付加価値とは 受け取られず、この経営判断は 誤りという結果になったのです。 最終的にコールセンターは閉鎖され、 大規模な人員削減が実施されました。 経営判断においては、考えられる 長期的リスクをすべて洗い出し、 致命的な結果に至らないようにするための 緩和策を十分に検討することが重要です。

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