Excelダッシュボード作成に必要な機能を知る - Microsoft Excelのチュートリアル

Excel でダッシュボードを作る場合、 テーブルやピボットテーブルに加えて Power Query や Power Pivot が よく使われます。 このレッスンではダッシュボード作成の データの流れを確認し、 どのような場合に どの機能を使うのかを 見ていきましょう。 データベースの表、 リストを集計したり、 色々な角度から切り込むために ピボットテーブルを使います。 その値をピボットグラフを使って 傾向や比較などを視覚的に表します。 分析するデータは ダッシュボードと同じ ブック内にあることもありますが、 他のブックや別のシステムから 取り出したデータかもしれません。 取り込む際に手動でコピーしたり、 そのままでは使えないデータを 整えたりする必要があり、 大変手間のかかるものです。 その作業してくれるのが Power Query です。 複数のデータを繋げたり、 縦横に正しく並んでいないデータを 整えたりすることができます。 Power Query は 操作を記述した命令書ですので、 毎月増えていくデータも 更新するだけで反映する利点があります。 ボタンで比較的簡単に操作できますし、 M 言語で詳細な命令を 記述することもできます。 次に分析の話をしましょう。 例えば売上を カテゴリごとに見てみたり、 月ごとの推移を見たりと 違った視点で分析するには ピボットテーブルを使います。 ただピボットテーブルは ひとつのリストを分析しますので、 売上データと顧客データ、 商品データなど複数のリストを見る場合には 関数などでつなげる必要があります。 また Excel のシートは 104 万余りの行の制限がありますので、 それを超える件数は扱えません。 そのような場合には Power Pivot を使います。 Power Pivot は実際にデータを繋げて シートに書き出すのではなく データモデルという データの格納領域に取り込んで、 仮想的に結合や集計をして 結果をピボットテーブルとして 取り出すことができる機能です。 通常のピボットテーブルは ひとつの表を集計するのに対して、 Power Pivot は複数の表を 扱うことができ、 さらに大量のデータを扱える という違いがあります。 Power Pivot では DAX という計算式を使うと、 さらに精密な分析が 可能になります。 スキルと扱うデータ、 作りたいダッシュボードのイメージによって 何を使えば良いのかを 考えてみてください。 このコースでは Excel のブックにある データを使って、 ダッシュボードを作る作業について 学んでいきます。