コース: Microsoft Azureの基礎(AZ-900)試験対策

Azureの管理ツール

Azure は さまざまな管理ツールを用いて 操作ができます。 どの管理ツールを使用しても 結果的に同じようなことができますが、 その作業内容や状況に適した管理ツールを 選択できることが重要です。 Azure の主な管理ツールには このようなものがあります。 各管理ツールの特徴について 順番に解説します。 1つ目の管理ツールは Azure ポータルです。 Azure ポータルは 最も代表的な管理ツールであり、 ウェブブラウザさえあれば利用可能です。 OS や機能に依存せず、 Edge や Chrome、 Safari などのウェブブラウザが サポートされています。 Azure ポータルの URL は 決まっており、 https://portal.azure.com に アクセスしてサインインを行うと 使用できます。 Azure ポータルへのサインイン後は、 このような画面が表示され、 操作を行うことができます。 最初に表示される 「ホーム」と呼ばれる画面では、 最近使用したサービスや リソースが表示されます。 「すべてのサービス」をクリックすると、 使用可能なすべてのサービスの 一覧が表示され、 各カテゴリからサービスを選択して 使用できます。 2つ目の管理ツールは Azure Mobile App です。 これは Azure 管理用の モバイルアプリであり、 iOS や Android を搭載する スマートフォンやタブレットでの使用を 想定しているものです。 各アプリストアからダウンロードして、 このツールを使用できます。 Azure Mobile App では、 その監視と操作を行うことができますが、 リソースの作成や 削除などのメニューはありません。 したがって、基本的には、 参照用という位置付けの ツールであると言えます。 Azure Mobile App は このような画面で使用できます。 例えば、仮想マシンのサービスを開くと、 仮想マシンの開始や停止、 再起動などの操作を行うことができます。 3つ目の管理ツールは Azure PowerShell です。 Azure PowerShell は PowerShell コマンドレットで Azure を操作するための 管理ツールおよびモジュールです。 したがって、GUI ではなく CUI の管理ツールです。 Azure PowerShell は Windows、Linux、 macOS で使用できますが、 いずれの OS で使用する場合でも 事前に管理ツールとモジュールの インストールが必要です。 例えば、Windows デバイスには PowerShell の管理ツール自体は OS に統合されていますが、 モジュールのインストールは 別途必要になります。 Azure PowerShell は このような画面で使用できます。 接続をするための コマンドレットを実行すると、 サインイン画面が表示されるため、 最初に認証を行います。 認証後は さまざまなコマンドレットを実行し、 Azure の管理が可能です。 4つ目の管理ツールは Azure CLI です。 Azure CLI は コマンドラインから Azure を操作するための 管理ツールであり、 Windows デバイスの場合には、 コマンドプロンプトから このツールを使用できます。 Azure CLI も Windows、Linux、 macOS で使用できますが、 使用するには 事前にインストールが必要です。 Azure CLI は Microsoft のウェブサイトから ダウンロードできます。 Azure CLI は このような画面で使用できます。 コマンドとしては、 az というコマンドのみが存在しており、 最初に az login という コマンドを実行して、 認証を行う必要があります。 認証後は az コマンドの後ろに さまざまなオプションを指定して実行し、 コマンドで Azure を管理できます。 5つ目の管理ツールは Azure Cloud Shell です。 Azure Cloud Shell は ウェブブラウザ上で シェルを実行する機能を提供します。 したがって、 一時的にコマンドを使用したい場合など、 ウェブブラウザ画面で コマンドによる管理を行いたい場合に 活用できます。 入り口は Azure ポータル内にあり、 Azure ポータル画面で Azure Cloud Shell を クリックしてアクセスできます。 初回アクセス時のみ ストレージアカウントの作成が必要です。 また、Azure Cloud Shell では Bash と PowerShell の 2種類のシェルが利用できます。 Azure Cloud Shell の起動時に いずれかを選択しますが、 いつでも切り替えが可能です。 Azure Cloud Shell は このような画面で使用できます。 Azure ポータル画面の上部に Azure Cloud Shell のボタンがあり、 それをクリックして使用します。 このとき、初回に限って ストレージの作成画面が表示されます。 その後はウェブブラウザに コマンドを入力できる画面が 表示されるため、 コマンドを実行して Azure を管理できます。 Azure Cloud Shell には Azure PowerShell や Azure CLI が インストール済みであるため、 すぐにコマンドの実行が可能です。 5つの管理ツールのまとめです。 最初は Azure ポータルでの操作から 慣れていき、 繰り返し作業などを行いたい場合に Azure PowerShell などの 管理ツールを活用していくと良いでしょう。

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