インフラ関連のツールチェーン

IaC（アイエーシー）のツールは、 物理サーバーかクラウドサービスかといった バックエンドによって、種類が分かれます。 ほかにも、コンテナを使う アプローチなどがあります。 クラウドの利用は拡大中です。 Amazonのクラウドでは、インフラを 構成するインスタンスから、 ネットワーク、ロードバランサー、 セキュリティ設定まで、JSON形式の テンプレートで定義することができます。 MicrosoftのAzure（アジュール）にも 同様のテンプレートがあります。 ハシコープのTerraform（テラフォーム）は、 これらすべての定義を抽象化することで、 複数の異なるクラウドプロバイダーに 対応できるようにしています。 インフラとアプリケーションの モデル化と構成に使える本格的な 統合ソリューションは、まだ少数です。 その１つが、Ubuntu（ウブントゥ）の オープンソースツール、 Juju（ジュジュ）です。 インフラとそこで稼働するサービスの 両方をモデル化して管理できます。 Docker界隈では このアプローチが一般的です。 詳しくは後述します。 システム環境の構成管理を 動的に行いたい場合、 Chef（シェフ）、Puppet（パペット）、 Ansible（アンシブル）、 CFEngine（シーエフエンジン）、 Salt（ソルト）といったツールを使います。 デプロイの時にすべての本番ノードの 細かい構成管理を行わない場合や、 Packer（パッカー）のようなツールを 使ってイメージを作成する場合、 これらのツールでイメージを 作成して焼くことが可能です。 構成管理ツールを使うと、システムを どう作るかというレシピを 決めることができます。 このレシピには、OSの依存関係、 システムの構成、アカウント、 SSL（エスエスエル）、証明書、 アプリケーションが含まれます。 これらのツールは登場からかなり 時間が経過しているため、十分な機能を 備えたものが大半です。 例えばChefでは、Ruby（ルビー）向けの 汎用リンターである RuboCop（ルボコップ）と、 Chef固有のリンター Foodcritic（フードクリティック）を使って、 コードの解析を行います。 単体テストは ChefSpec（シェフスペック）などの ツールで、結合テストは…