コース: DevOpsの基礎

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DevOpsの原則:3つの道

DevOpsの原則:3つの道

DevOps の中心的理念を学んだところで、 次は、その実践の指針となる 原則について解説します。 最もよく知られている原則が、 3つの道です。 3つの道は、DevOps に関する さまざまな著書で知られるジーン・キムと マイク・オーゼンが提唱した原則です。 第1の道は体系的な思考、 第2の道はフィードバックループの強化、 第3の道は継続的な実験と 学習の組織文化です。 第1の道、体系的な思考は、 ワークフローやバリューチェーンを 俯瞰して全体的な成果に注目する ということを意味しています。 ごく一部だけを最適化しようとして、 全体的な成果を犠牲にする失敗は、 よくあることです。 例えば、あるアプリケーションの 性能を上げようと、 どこかの速度やシステムリソースを 引き上げると、思わぬところに ボトルネックが発生してしまいます。 アプリケーションサーバーを増やせば、 データベースサーバーがダウンします。 システム全体を見て、 最適化することが必要です。 これは、IT 組織にも当てはまります。 例えば、デプロイの円滑化と 生産性向上を図るための取り組みを行って、 成果が上がったように見えたとしても、 そのために開発部分が犠牲になれば、 会社全体のソフトウェア供給力は 上がりません。 全体のフローは「コンセプトから キャッシュ」とも呼ばれます。 どれほど多くのソフトを作り出せても、 顧客に役立つ形で届けられなければ 無意味です。 開発と運用の壁とは、 いわばコンセプトからキャッシュの フローにおける事故多発箇所です。 だからこそ、業務や改革の成果を 評価する指標は体系的な思考に基づいて 決定することが大切なのです。 第2の道、 フィードバックループの強化とは、 全体のフローに関わる それぞれの構成要素の間で、 迅速かつ強力なフィードバックの ループを作ることです。 フィードバックループとは、 自らのアウトプットを検証して 次の行動を決定する仕組みです。 もともとは、制御システム工学の用語です。 短く効果的なフィードバックループは、 製品やソフトウェアの開発、 オペレーションにおける 生産性の鍵となります。 単純なバグがあるとしましょう。 ソースコントロールに登録する 前の段階で、開発者が デスクトップのテストで発見すれば、 ほぼ時間のロスなく問題を解決できます。…

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