コース: DevOpsの基礎

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DevOpsの中心的理念:CAMS

DevOpsの中心的理念:CAMS

DevOps の創始者が作った CAMS(キャムス)モデルは、 組織文化、自動化、測定、 共有を意味しています。 これらは DevOps が目指す理念として、 多くの関係者に受け継がれています。 DevOps の名付け親とされる パトリック・ドボアは、 DevOps の本質が人の側にあると言います。 テクノロジーの問題と思われがちですが、 実は組織文化の問題なのです。 組織文化といっても、 卓球台や無料の社食といった 表面的な話ではありません。 組織文化は、お互いの存在と背景に対する 理解に根ざし、行動によって 培われていくのです。 IT 組織は、当初から開発と運用で チームが分かれていました。 開発チームの仕事は機能を作ることで、 運用チームの仕事は安定を 維持することでした。 目的の違いによって、 両者の間には壁が生まれました。 長年このパターンが踏襲されることで、 両者は使う言葉から異なる進化をたどり、 相互理解が進まなかったのです。 組織文化を変えるには、 こうした前提や行動を変える 必要があるのです。 2文字目の A(エー)は 自動化です。 DevOps と言えば、 人々がまず連想するのがこの自動化です。 当初、DevOps とは Chef(シェフ)などの 構成管理ツールを使うことだとする 見方もありましたが、 そこに欠けていたのは、 視野のバランスです。 DevOps とは、 ツールだけの問題ではなく、 まず人とプロセスなのです。 ツールよりプロセス、 プロセスより人が先なのです。 もちろん自動化は非常に重要です。 自社の組織文化がわかってくると、 システム管理を自動化する仕組みが 作れるようになります。 自動化できれば、 ほかのメリットも実現します。 つまり、自動化が 最初の重点課題となるわけです。 次の M(エム)は、 測定です。 システムに合理的にアプローチするには、 測定能力が鍵となります。 測定で陥りがちなのは、 見るべき指標を間違うことと、 適切にインセンティブ化できないことです。 DevOps では、組織全体で 重要指標を測定するよう推奨しています。 平均復旧時間、 略して MTTR(エムティーティーアール)、 サイクルタイム、コスト、収入、 さらには従業員満足度といった指標です。 いずれも、システムの全体的な状態を…

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