コース: DevOpsの基礎

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アジャイルとは

アジャイルとは

ここからは、DevOps に関係する アジャイル、リーン、 ITIL(アイティーアイエル)を 解説していきます。 最初はアジャイルです。 2008 年、トロントのアジャイル会議で 2人の技術者が出会います。 アンドリュー・シェーファーと パトリック・ドボアです。 アンドリューは翌年、 アジャイルインフラの概念について 講演します。 同じ 2009 年、パトリックは ベルギーで最初のカンファレンスを 始めます。 DevOps の名称と活動は、 この時にスタートしました。 私が DevOps を知ったのは、 2010 年に地元で開かれた運用関連の 勉強会でのことでした。 誰もがこの新しい動向の 話題に夢中でした。 アジャイルは DevOps のルーツです。 2001 年、当時のソフトウェア開発の あり方に疑問を抱いた 技術者グループによって、 『アジャイルソフトウェア開発宣言』が 発表されました。 彼らの懸念は、効率化のために 管理体制が次第に強化されていたことです。 実際これは逆効果です。 当時の開発はウォーターフォール方式で 各工程を順番に進めていました。 まず、すべての要件定義をまとめて記録し、 次の開発チームがコードにします。 次に品質保証チームがテストして、 その次のリリース準備を 担当するチームに渡り、 そこから運用チームに渡ります。 途方もなく時間がかかります。 アジャイルは反復化を多用します。 各工程を完了してから次に送るのではなく、 開発チームが顧客と柔軟に協力しながら、 動くソフトウェアを繰り返し 提供していく開発方式です。 顧客ニーズに早く応え、 品質上の問題も残りにくい点が 強みとされます。 アジャイル開発を導入したチームを 対象とする 2016 年のアンケートでは、 生産性が向上したという回答が 85%を占め、 市場投入が迅速化したという 回答も 80%に上りました。 アジャイルには、高速化で仕事の質が 劣化するという誤解もあります。 しかし実際はその反対なのです。 アジャイルで納期の遅れが減った、 品質が向上したという回答は、 それぞれ 81%と 79%です。 アジャイルはそれ自体が 大きな学習トピックで、 LinkedIn ラーニングにも 多くのコースがあります。 ただ、『アジャイルソフトウェア開発宣言』 は運用に触れていません。…

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