コース: DevOpsの基礎

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協力と共有の姿勢を育てる

協力と共有の姿勢を育てる

協力は DevOps の潤滑油です。 協力や共有をどうすれば 促進できるでしょうか。 互いを非難することなく信頼して尊重し、 安心して共に働き挑戦する職場を、 どうすれば作れるでしょうか。 人付き合いの達人ばかりではなく、 内向的な人も、 意思表示が苦手な人もいます。 私も昔は付き合い下手で、 よく周囲と揉めていましたが、 対人スキルの重要性に気付き、 努力して身につけました。 円滑で建設的な対人関係を築きにくいと 感じている人には、 参考になる本がいろいろあります。 それとは別に、信頼関係を阻害する 最大の元凶は、互いの立場や 目的への無知からくる誤解です。 悪意に根ざした行動はごく稀です。 ほとんどの人は、困難な中でも 最善を尽くそうとしています。 でも、人の仕事は簡単そうに見えませんか。 ウェブ運用チームのマネージャーだった時、 開発者から 「私のプロジェクトの扱いが低すぎる」 と言われたことがあります。 「ファイルを移動するだけの運用チームが なぜ必要なのか」とも言われました。 実際は、デプロイやサーバー増設や 無数のインシデント対応に 毎日奔走していたのですが。 この技術者の言い方もよくないのですが、 彼らの不満の最大の原因は、 運用チームの仕事を 全く知らなかったことです。 DevOps を成功させるには、 壁を作らずに専門が異なるメンバーを 一緒に働かせることです。 私がいた大手の SaaS 事業者では、 DevOps 移行の試行策として、 ある新製品の開発チームに 運用技術者1名を加えました。 常にチームと一緒に働き、 双方のタスクを管理ソフトの 統一バックログで「見える化」しました。 当初、いきなり増えたエピックや ストーリーの数に驚いていた開発者たちも、 それらが新製品の投入に不可欠であることを 理解しました。 SaaS の本番システム提供に要する 仕事の量がやっとわかったのです。 以前は無関心だった運用のタスクに、 全員が少しずつ力を貸し始めました。 それ以来、一体となったチームは、 互いを尊重しながら協力して 仕事を進めるようになりました。 一体化が進んだチームで私が苦労したのは、 言葉の違いです。 IT の技法や課題へのアプローチの違いが、 いくつもの少数言語を 生み出していたのです。 私がジェームズと一緒に参加した…

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