コース: エグゼクティブとしての振る舞い方を身につけるには

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内面的なプレゼンスと表面的なプレゼンス

内面的なプレゼンスと表面的なプレゼンス

オリンピックのマラソン競技で勝つには、 まず、土台となる身体への エネルギー源が必要です。 選手は、食事と栄養に特に気を配ります。 栄養が不十分では満足に走れないからです。 どんな厳しい局面にも堂々と向き合う エグゼクティブプレゼンスを支える、 日々の栄養のような土台が、 本人の熱意です。 よりよい未来への熱意は、 4つの要素の1番目にあたり、 前のレッスンで説明しました。 残る3つも、マラソンに例えてみましょう。 2番目の要素は、勝つための 練習法に関する長期的な視点です。 体調や予定に応じて何キロを走り、 本番前にどう調整するかを見通すことが 必要です。 エグゼクティブプレゼンスに必要な視点は、 個人の利害や短期的な反応に流されず、 物事を長期的な見地から幅広く 検討することに役立ちます。 立場に縛られない思考とリーダーシップで、 幅広い時間と場所と人に思いをはせ、 固定観念を変えていきます。 未来の発展のために、 広い視野を周囲と分かち合っていくのです。 3番目の要素は、本番での落ち着きです。 マラソンでは、 興奮を抑えて作戦どおりのペースを 守らないと最後まで走り切れません。 エグゼクティブも、 強い重圧のかかる場面で視野を 広く保つためには、 落ち着きが欠かせません。 エグゼクティブプレゼンスには、 ストレスや不安にさらされても 動じない冷静さが必要です。 最後は、力強いフィニッシュです。 マラソンなら、最後の競技場の場面です。 42 キロを走った選手が、 スタンドで待つ観衆の前に 初めて姿を現すのです。 その瞬間を可能にしているのは、 観衆が見ていない長い時間です。 見えない要素に支えられた見える要素を、 投影と呼びましょう。 あなたという存在を効果的に表現するための 所作や、話す言葉、 話し方といったパターンです。 これも誤解されがちなのですが、 多くの人は、どこかに所作や話し方の正解が あると考えています。 いわば表面的なプレゼンスです。 しかし、うわべだけではない本物だと 人々に認めてもらえるかどうかは、 熱意、視点、心のあり方が作り出す 内面的なプレゼンスにかかっているのです。 エグゼクティブは、 全体の空気に同調するのではなく、 重要な局面ほど冷静に声を上げることが 必要なのです。 それこそがエグゼクティブプレゼンスです。…

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