物事のやり方についての考え方

プレゼンスが高い人は、 物事のやり方についての 思考パターンも違います。 ３つのパターンを自身の思考と比べながら、 プレゼンスが低い人の思考に 陥りやすい状況があれば、 望ましい思考パターンに切り替えましょう。 最初の思考パターンは、 成果の達成しか考えないことです。 成果は重要ですが、それだけに固執すると リーダーとしての評判や 関係性を損ないます。 プレゼンスが高い人の場合は、 自分の関係性や評判を高めながら 成果を上げる方法を考えます。 良好な人間関係はしばしば 良好な業績につながりますし、 その逆もあります。 どんな時も、人々に信頼され、 一緒に力を尽くしたいと思われるよう 努めなければなりません。 ある経営者も私に、 「どんなビジネス取引も、基本は 個人同士の関係だ」と語ってくれました。 ですから、目的の達成だけでなく、 今後に向けてよりよい関係性を築くことを 考えていきましょう。 話を聞き、必要なことを尋ね、 感謝と賞賛の念を伝えましょう。 ２番目に挙げたい思考パターンは、 緊急の対応だけに集中することです。 誰もが侵される病気のようなもので、 一種の視野狭窄です。 人は、想定外のことが起きると 本来の目的を見失い、 衝動的に反応してしまうのです。 人類で初めてナイアガラの 滝の上を綱渡りで横断した曲芸師 ニック・ワレンダは、こう言いました。 「長年訓練してきたのは、 集中を妨げる状況でいかに集中するかだ」。 これこそ、プレゼンスが高い人の思考です。 緊急性と重要性を区別して、 本来の目標や優先課題を見失わないのです。 冷静に、最善の選択をします。 何かが急に持ち上がっても、その緊急課題が 重要課題にどう影響するかを バランスよく考えます。 そして、目先の緊急性に惑わされない 合理的な判断を下すことができるのです。 ３番目の思考パターンは、 自分の知識しか重視しないことです。 何についても自分の経験や 見聞がすべてなのです。 プレゼンスが高い人は、 全員の知識を集めて 最善の答えを出そうとします。 全体にとってのベストを考え、 さまざまな視点に目配りして、 わからないことは学ぼうと努めます。 他者の発言を聞かずに 自分の見解ばかり述べる人は、 自己中心的に映り、 良好な関係を築けません。 自分も含めた全員で意見を出し合いながら、…