コース: エグゼクティブとしての振る舞い方を身につけるには

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エグゼクティブプレゼンスの4つの要素

エグゼクティブプレゼンスの4つの要素

「全体は部分の総和に勝る」。 これは エグゼクティブプレゼンスでも同じで、 優れた要素を合わせると、 高い相乗効果が生まれます。 そのためには、個々の部分を 深く理解して効果的に改善を 図っていくことが必要となります。 具体的なやり方に進む前に、 最初に紹介した例を使いながら、 これまでに学んできた 内容を整理してみましょう。 公開討論でデクラークに敗れたマンデラは、 国民の前で打ち負かされたことに 萎縮したり横柄になったりすることなく、 すぐ相手に歩み寄って手を取り、 「ありがとう。あなたは真のアフリカ人だ」 と言いました。エグゼクティブプレゼンスの 第1の要素である未来への熱意は、 マンデラの当選後もすばらしい プレゼンスの土台となりました。 長年の人種隔離政策や獄中生活を経て、 彼は国民の融和という理想を 生涯にわたり追い求めました。 第2の要素である視点は、 物事を長い目で幅広く見る考え方です。 物事の見方は、行動の起点です。 討論に勝てなかったマンデラは、 自分の失敗や有権者に与える 印象のことで思い悩んだりはせず、 現実をあるがままに受け入れて、 残された希望を繋ごうとしていました。 デクラークのことも、 祖国のために働く同志に思えたのでしょう。 第3の要素である落ち着きは、 物事に動じない心のあり方です。 普通なら、完敗を喫した屈辱で 言葉を失うような場面でも、 マンデラは人としての誇りや 目的意識を手放しませんでした。 敗れたことをいつまでも気に病まず、 もっと大きな本来の目標へと 再び歩き出そうと、気を取り直したのです。 未来のための変わらない熱意が、 大きな挫折の場面でも彼の強さと 前向きな精神を支えました。 第4の要素である投影は、 ふさわしい行動のあり方です。 マンデラが即座に取った 潔い行動と言葉には、 非常に大きな力がありました。 その鍵は応答のうまさではなく、 民族融和への熱意を行動で示したことです。 相手を同胞として尊重していることを示し、 お互いの違いや悲劇的な歴史を 乗り越えて理想のために 手を携えていけるという 信念を行動にすることで、 自身が進んで民族融和の 手本となったのです。 ここまでに見てきたさまざまな 思考、感情、行動がパターン化したものが、 その人の習慣です。 それぞれを詳しく理解した上で すべてを統合すれば、…

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