コース: 適切な意思決定をするには

連絡・実行・測定する

コース: 適切な意思決定をするには

連絡・実行・測定する

意思決定を行ったら連絡、実行 測定が不可欠です。 新しい情報を得たら調整も必要です。 連絡する際には意思決定の結果と 意思決定をした人、意思決定の理由を 明確に伝えてください。 組織には意思決定の目標として達成すべき 指標を伝えます。 さらに意思決定の成功を測定する方法を 説明し、すでに下した決定を取り消す きっかけとなる事象や情報を ある程度特定できることを伝えます。 この件は再検討すべきです という具体的なポイントを設定しましょう。 2つ目に 実行とそれに伴うリスクを考えます。 意思決定を行っただけで 組織で実行されるとは限りません。 作業に取り組まない、受動的な攻撃行動を とる人もいます。 また、誤った決定なので方向転換 すべきだという情報を得ることもあります。 予想外の事象によりリスクが 発生するかもしれません。 最後に測定に基づいて調整します。 明確な指標を設けて、意思決定の 本来の目的と結びつけます。 ビジネスを成長させる意思決定をするなら 売り上げの増加を図る指標が 必要になるでしょう。 そうすれば指標と本来の目標が つながります。 また曖昧さと新たな情報に対処して 不確実性を取り除きます。 当初の意思決定が間違っていた事が わかったら、その決定を変える用意を しておきます。 ある会社で大規模な技術投資をしようと 新しいソフトウェアプラットフォームを 実装するという意思決定をした 事例があります。 約 200 万ドルを費やしたところで 意思決定が不適切だったかもしれないと わかりました。 しかし意思決定をした経営幹部は 締め切りもあるし、変更は連絡済みだから 解決してくれ、といい 解決策は費用を増やすことだけでした。 費用を増やし、500 万ドルの時点で 間違いがより明らかになりました。 1000 万ドルの時点で明白でしたが 経営幹部は決定したのだから 解決が必要だ、と言いました。 2500 万ドルに達して間違いが 一目瞭然になったにも関わらず 経営幹部は意思決定を 取り消しませんでした。 最終的に CEO が介入し 意思決定が間違っていたので プロジェクトを止めて別の方向に 進む必要がある、と言いました。 測定と調整だけでなく、意思決定の 間違いを認めて、方向性を変える事は 極めて重要です。 意思決定の実行準備ができたら 連絡プランを考えてリスクの原因を突きとめ 軽減する方法を特定します。 結果の測定方法を示し 決定が不適切だとわかったら どのように調整するかも検討しましょう。

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