コース: 適切な意思決定をするには

成果の分散を考察する

コース: 適切な意思決定をするには

成果の分散を考察する

皆さんが直面する曖昧さの3つ目の状態は 成果の分散です。 トランプゲームを考えます。 私がクラブの 8、9、 ジャックの4枚を渡します。 対戦相手は5枚持っており その内の2枚は9です。 残りのカードは 44 枚です。 あなたが手にした時、相手に勝てそうなのは そのうちの 22 枚です。 賭けに出ますか。 相手に勝てるとわかっているなら 次のカードの成果に期待して 100 ドルを賭けますか。 成果が広く分散している状況では 追加情報にとても高い価値があります。 次に出るカードや、相手のカードを もう一枚知っていれば この状況での賭け方は 大きく変わるでしょう。 複数の情報源から多くの情報を集める事は 非常に重要で 曖昧さを減らすのに役立ちます。 結論として、例えばオフィスでこのような 成果の分散がある状況では 複数の関係者から追加情報を集める事で 曖昧さを減らし、適切な意思決定を 下す事ができます。 ある状況を例にします。 チーム内で役職のポストが5つ空いていて あなたはオフィスで候補者の採用面接を しようとしています。 コストに影響するので面接に 何人呼ぶかを決める必要があります。 曖昧さの原因は候補者のうち 面接に合格する人の割合が わからないことです。 標準的には 25% から 75% が合格しますが、幅が広すぎます。 合格してもどのくらいの人が 実際にその役職を了解してくれるかは 不明です。 25% から 100% の人が 引き受けたとしても 不確定要素を考えると 何人を面接に呼べば良いかわかりません。 どうすればすべての曖昧さを 減らせるでしょうか。 履歴書や電話面接で 候補者を選別できるかもしれません。 決め手となる要素を元に事前に選別し 素性調査もできます。 採用通知を伝えた後 実はその人に役職にふさわしくない過去が あったなど、知りたくないでしょう。 候補者に他社へ応募しているか 聞くこともできます。 そうすれば役職を了承する人数について 曖昧さを減らせます。 採用になった場合に 希望する給与を尋ねることもできます。 その場合も採用を決めた時に 了承する人数について 曖昧さを減らせます。 この状況では追加情報の価値は 非常に高いです。 成果が分散しており、面接に 合格する人の割合は 25% から 75%、了承してくれそうなのは 25% から 100% と 幅広い数字です。 ここでは追加情報に価値があり それにより面接に呼ぶ人数の意思決定を 的確に行う事ができます。 成果が分散している場合は様々な 追加情報を得られることに高い価値があり データ収集の意義が大いにある事を 覚えておきましょう。

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