意思決定におけるストレス耐性を高める

ストレスの多い状況で 合理的な意思決定をするには、 ストレス耐性を高めることが一番です。 ストレスをなくすのではなく、 耐性をつけるのです。 ストレス耐性を高めると、 ストレスとの付き合い方や捉え方が 改善します。 すべてのストレスが 悪いわけではありません。 壇上に呼ばれて賞を受け取る場合に 感じるような適度な緊張は 「快ストレス」と呼ばれます。 逆に、不確かさ、自信のなさ、 予測不能さによる 「不快ストレス」もあります。 ストレス耐性とは、 ストレスを引き起こす疑念や不確かさ、 予測不能さに関わる不安に向き合い、 受け入れ、利用しようとすることです。 好奇心を満たす、不確かさに慣れる、 知らないことを探索する、 頼るに足る経験を得る、 そして適切な意思決定をするのに 十分なリソースを収集するために必要です。 まずはあなたのストレス耐性を 確認しましょう。 その後、ストレス耐性を高める方法を 紹介します。 ここで質問です。 ６つの文章を読むので、 自分にどの程度当てはまるかを ５段階で評価してください。 １はまったく当てはまらない、 ５は最も当てはまります。 必要なら一時停止して考えてください。 １つ目、不確かさは新しい経験を 求める際の妨げにならない。 ２つ目、不安定な状況に対処できる。 ３つ目、能力不足が露呈しても 新しいことに挑戦したい。 ４つ目、知識不足を 浮き彫りにしてくれる人に会いたい。 ５つ目、新しい経験が安全かどうか 分からなくても上手く役割を果たせる。 ６つ目、何が起きるかわからなくても 決断を下せる。 いかがでしたか。 スコアが 30 から 24 なら、 ストレス耐性がしっかりあります。 23 から 19 なら、平均的なスコアです。 18 から６なら、ストレスが 意思決定を妨げているかもしれません。 ストレス耐性を高めるには、 １つ目に、ストレスに名前を付けます。 ペットに名前を付けるように、 好きなものから名前をとっても構いません。 UCLA（ユーシーエルエー）の研究によると、 ストレスに名前を付けることで、 感情を司る扁桃体の活動が抑えられ、 遂行機能を司る前頭葉の活動が高まり、 ストレス耐性が高まります。 私の夫は登山で目にするダグラスファー という木が好きなので、 ストレスに「ダグ」と名付けています。…