コース: データ分析のためのデータ視覚化

適切なチャートを選ぶ

状況に合わせてどのチャートを使うかを 短い動画で学ぶことはできませんが、 データに適切なチャートを選ぶための ガイドラインについては、 多くの議論がなされてきました。 その一例が、ジョン・シュワビッシュと セベリーノ・リベッカの グラフィック連続体です。 このように、 異なるデータタイプからなっており、 値の分布や時間の経過に伴う数値の変化、 あるいは比較を示すなど状況に合わせて 最適な視覚化の方法を検討できます。 たとえば、データの分布を示すには、 ヒストグラムが選択肢の1つです。 そして、こちらの線を見てください。 ヒストグラムは列を使用して データの分布を表します。 スクロールして上下に移動すると、 カテゴリーごとの比較が できるようになっています。 棒グラフに繋がっており、 グラフィック全体を通じて関係性が 見えるため、データの種類に応じた 適切なチャートを選ぶのに役立ちます。 また、データの種類だけでなく、 読み手に比較をして欲しいのか、 時間経過による変化を理解して欲しいのか、 分布を知って欲しいのかなどに 合わせて選ぶこともできます。 絶対にやって欲しいのは、 2つ以上のものを試してみることです。 扱うデータセットごとに いくつかの方法を試し、 どれが伝えたい情報を適切に 伝えられるかを確認しましょう。 それぞれ違うストーリーになるはずです。 もう1つおすすめしたいのは、 インスピレーションを得ることです。 私は D3(ディースリー)のウェブサイトを 参考にしています。 ページ上部にあるイグザンプルを クリックすると、数多くの視覚化の例を 見ることができます。 私は、D3(ディースリー)のツールを 使うときも、ほかのツールを使うときも、 このサイトの例を参考にしています。 また、プディングというサイトも 活用しています。 データに基づいた面白いストーリーを 提供しており、革新的な視覚化データを 使っているものもあります。 この例では、男性と女性のポケットの サイズを比較しているので、 チャートやグラフだけではありません。 アイデアをこんな風にクリエイティブに 伝えたいのであれば、 ここで素晴らしいインスピレーションが 得られます。 ほかにも、 Reddit(レディット)もいいでしょう。 「データイズビューティフル」という サブレディットがあり、 数多くのデータの視覚化を 見ることができます。 データ自体の質に 焦点を当てたものですが、 面白い視覚化の例がたくさんあります。 また、「データアート」と呼ばれる サブレディットもあり、 そちらはデータの視覚的な表現に 重点を置いています。 この2つのサブレディットには、 素晴らしいものが数多くあります。 ただ、バニラアイスが 一番おいしいと感じる時があります。 棒グラフはバニラアイスのようなものです。 明確に数値を比較するには、 棒グラフはとても効果的です。 でも、ストーリーを伝えるには、 もう少し複雑なものが必要でしょう。 その場合は、 データに最適な視覚化のアプローチを選び、 インスピレーションを得ることが大切です。 データを視覚化するさいに もっとも重要なのは、 自分が何をしているのかを考えることです。 データがあれば、分布や時間の経過による 変化や比較を見せることができますが、 たとえば比較であれば、 何と比べているのか。 指標、前年の数値、業界平均、業界の トップ5%の実績、あるいは もっと別の物かもしれません。 視覚化するさいには、何と比べるのか、 データの時間軸はどれくらいか、など、 いろいろな判断が必要です。 あなたのデータを意味あるものとして伝え、 行動を促せるかどうかはあなたの判断に かかっています。 ですから、これらを考慮する時間をとり じっくり考えてください。 それにより、最適なチャートを 選択できるでしょう。

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