コース: データサイエンスの基礎:基本

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データサイエンスの需要と供給

データサイエンスの需要と供給

誰もがありのままでいい、 というのはもちろん共通の大前提ですが、 ほかの人々から認められて、 そのうえ賃金もよければ、 それに越したことはありません。 2012 年、 『ハーバードビジネスレビュー』誌に、 一風変わった記事が掲載されました。 トーマス・ダベンポートと ディージェイ・パティルが寄稿した この記事は、データサイエンティストこそが 21 世紀の最も魅力的な仕事だと 説いたのです。 驚きの発言ですが、それには いくつもの十分な根拠がありました。 データサイエンティストにはたぐいまれな 資質の組み合わせが求められる上、 需要が高い仕事である、 と両氏は説いています。 この2点を順に説明していきましょう。 データサイエンティストに求められる、 たぐいまれな資質とは何でしょうか。 それは、構造化されていないデータから 意味や価値を見出す力です。 例えば、SNS の投稿は 行や列に収まりません。 雑多な情報源からのおびただしい 奔流にしか見えないデータから 意味を引き出すことができる力を、 データサイエンティストは持っています。 結果を予測したり、予測モデルを 構築したりすることもできます。 複雑に入り組んだプロセスを自動化して、 業務の効率を高める力も持っています。 これらはいずれも、 持っている人が少ない貴重な資質です。 次は、需要が高いという部分についてです。 データサイエンスによって 掘り起こされる知見は、 競争優位性に直結することから、 あらゆる企業が手に入れたいと 思っているものです。 従来は IT 分野がその代表格でしたが、 今ではありとあらゆる分野で データサイエンスが重視されています。 例えば、医療、通信、エネルギー、銀行、 金融サービス、保険、小売、メディア、 エンターテインメント、建設、教育、製造、 サイバーセキュリティ、運輸、行政、 非営利団体など、 挙げればきりがありません。 幅広い分野でデータサイエンスが 活用されるようになるにつれ、 Google 検索や Facebook の おすすめといった領域に とどまらないさまざまな用途に、 データサイエンスの能力が 求められるようになったのです。 データサイエンスによってもたらされる 価値に大きな可能性を見出し、 さまざまな活動に生かそうとする 企業や産業セクターは、 今も増え続けています。…

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