コース: データサイエンスの基礎:基本

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AIと人間の行動主体性

AIと人間の行動主体性

AI というものについて、 「さまざまな決定を下して自分で動く」 と聞くと、人型のロボットが コンピューターを携えて そばにいるところをイメージしがちです。 ただ、現実に私たちと関わっている AI の大半は、 こんなロボット掃除機のような 姿に近いものです。 データサイエンスは、 AI と人間のさまざまな関係性を構築し、 便利なものとすることに役立っています。 これらは、行為の主体性という 観点から大きく 4つに分類することができます。 順番に並べると、まず、 シンプルなおすすめ、次に、 人間が参加する意思決定、そして、 人間もアクセスできる意思決定、 最後が、機械中心の処理とアクションです。 それぞれについて解説します。 最初のおすすめは、 アルゴリズムが利用者のデータを解析して、 提案をしてくれますが、 受け入れるかどうかは利用者の自由です。 代表的な用途には、顧客の購入歴をもとに おすすめの商品を提示する オンラインショッピングや、 好みに応じたコンテンツを紹介する 動画、楽曲のサイトなどがあります。 AI は、人の行動や好みに注目して 新たな商品やコンテンツを紹介し、 人間は、その扱いを自分で決定します。 ニュースフィードにも、 利用者が過去にクリックした 記事の傾向に基づいて、興味に合いそうな 記事を紹介する機能があります。 「はい」か「いいえ」で興味の有無を 答える場合もありますが、 決定の主体が人であることは変わりません。 マップに目的地を入力すると、 時間帯や混雑状況に応じた経路が 提案されるのも、おすすめの一種です。 これも、AI が示す経路を使うかどうかは 利用者次第です。 3つの例はどれも、 データサイエンスを駆使して、 本人の行動履歴や同様の状況で ほかの人々が取った行動に関する 膨大な情報を組み合わせながら、 最も確度が高い選択肢を 示してくれるという点が共通しています。 しかし、行為主体はあくまでも人であり、 決定も人が下していることが 最大の特徴です。 次は、人間が参加する意思決定です。 これに分類される AI は、 高度なアルゴリズムが直接必要な 決定を行ったり、それを実行したりします。 自動運転車のハンドルさばきを 初めて見た時の記憶は今も鮮明です。 ただし、必要に応じていつでも人が 主導権を握れます。 迷惑メールフィルターも…

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