コース: データサイエンスの基礎:基本

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法規制について

法規制について

データサイエンスから得られる知識は 膨大です。 そして知識は力の源泉でもありますが、 映画『スパイダーマン』で語られる 「大いなる力には大いなる責任が伴う」 という言葉は、データサイエンスにも そのまま当てはまります。 かつて、データサイエンスを含めた テクノロジー業界では、 Facebook を創設した マーク・ザッカーバーグの 「速く動いてぶち壊せ」という言葉に 象徴される雰囲気がありました。 データサイエンス分野の発展もめざましく、 ありとあらゆるデータが集められて アルゴリズムにかけられ、 すばらしい予測が次々に登場しました。 その一方で、開拓時代ならではの エキサイティングな開発合戦は、 いくつかの深刻な問題も生み出しました。 例えば、プライバシーの保護、 個人情報の取り扱い、 著作権といった問題です。 こうしたことへの反省から、 現在のデータサイエンスは、 「速く動いてぶち壊せ」より 「ちょっと待って、もう少し慎重にやろう」 という方向性になっています。 法規制についても見てみましょう。 データサイエンス分野の仕事に関わる 主要な法律には、 次のようなものがあります。 まずは米国ですが、 1つは「医療保険の相互運用性と 責任に関する法律」、 通称 HIPAA(ヒッパ)です。 医療情報の秘密とプライバシーを 保護するための厳格な制限を課しています。 2つ目は「家庭教育の権利と プライバシーに関する法律」、 通称 FERPA(ファーパ)です。 こちらは学校や教育機関における 情報の開示や利用に関する 規定を定めたものです。 州レベルでは、カリフォルニア州で 2020 年に「消費者プライバシー法」、 CCPA(シーシーピーエー)が施行され、 さらに既存の「プライバシー権法」も 改正強化されたことで、 データサイエンスの動向にも 大きな影響がありました。 これについて詳しいことは後述します。 最後に、最も多くの人々に 影響を及ぼす規制が、 GDPR(ジーディーピーアール)、欧州連合の 「一般データ保護規則」です。 ここでは、後半の2つについて もう少し詳しく解説していきます。 カリフォルニア州の 「消費者プライバシー法」は、 州内で操業するデータ事業者や IT 事業者の数、さらに、州の住民と やり取りがある関係先の総数を考えると、…

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