コース: 異文化理解能力とインクルージョンを育むには

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最小化から脱する

最小化から脱する

IDC で、ダイバーシティとは何か、 インクルーシブな職場作りが なぜ難しいのかを知ることができます。 連続体の第3段階は最小化です。 ほとんどの人はこの段階にいます。 自分とは違う人と仕事をする中で、 誰もが人間であり、 尊重してもらいたいと 思っていると気付きます。 しかしこの段階では、共通点ばかり強調し、 互いの違いを 見落としてしまうことがあります。 違いが見えないというよりも、 違いは重要ではない、 それ以上に共通点がある、 共通点に焦点を当てることが 重要だと考えます。 自分が扱ってもらいたいように 相手を扱うという黄金律を実践します。 皮膚の色、年代、 性別の違いが見えていません。 それなのに多様性と インクルージョンを口にします。 公平と平等を望み、 全員を同じように扱いさえすれば、 その目標を達成できると考えます。 この世界観では、無意識のうちに 全員が同じであるかのように 行動してしまいます。 このような思い込みをするのは、 ほかの文化を経験したことがないからです。 自分の文化とほかの文化を 比べたことがほとんどありません。 典型的な例をシナリオで見てみましょう。 2人の採用責任者が、 候補者であるエイミーの面接のあとで、 思ったことを話し合っています。 このシナリオでは、 スーナは最小化の世界観で エイミーを評価しています。 エイミーについて、どう思いましたか。 よいですね。 求めているスキルがあります。 スキルの面で共通点が多くありました。 私たちに幸運をもたらす アプトン大学の出身です。 共通点に焦点を当てれば、 大きな戦力になってくれると思います。 カリスマ性や意欲は伝わりませんが、 示し方を学んでいるところでしょう。 もっとアイコンタクトするように 指導しましょう。 この組織の文化に合うように 少しサポートすればよいだけです。 結局、皆人間ですので それほど違いはありません。 そうですね。 最小化の段階では、誰もが自分と 同じ文化的規範を持っていると思い込み、 意識的にせよ無意識にせよ、 相手は自分のように振る舞うはずだと 考えます。 文化に関する知識が十分でなく、 直接的なアイコンタクトが失礼だと 見なされる文化があると知りません。 文化の違いの背景や起源を知らないと、 自分の規範に合わせるだけでよいのだと すぐに思ってしまいます。…

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