コース: 成長志向のマインドセットを育むには

グロース・マインドセットとは

仕事の面接を受けたばかりの自分を 想像してみてください。 面接を終えて、前向きな気持ちです。 採用を願っています。 1週間後、面接担当者から 「あなたのことは気に入ったけれど、 もっと経験がある人がいたので その人を採用した」と連絡がありました。 あなたは考えます。 「自分には十分な経験があったのに、 それを面接でうまく説明できなかった」 「自分にぴったりの仕事だったはずが、 緊張であがってしまった」 このプロセスをどう思いますか。 フィックスト・マインドセットの人なら、 自分は緊張でいつも思いどおりにいかない、 経験があることをうまく伝えられず、 ずっと採用されないのでは、 と思ってしまうかもしれません。 フィックスト・マインドセットの人は、 スキルと能力は変わらないものと考えます。 一定のレベルに達したあとは そのままだと思っています。 この状況で自分ができることは 何もないと感じます。 自分はただ、ほかの人よりも 緊張しただけだと思うかもしれません。 一方、グロース・マインドセットの人は この状況を違う視点で見ます。 期待どおりにはいかなかった、 でもここから学べることはある、 面接にうまく対応する方法を学べる、 緊張に打ち勝つスキルを 身につけることができる、と考えます。 グロース・マインドセットの人は、 才能と能力は固定的ではない と信じています。 この考え方は調査で裏付けられるものです。 才能と能力は時間とともに 変わっていくだけでなく、 伸ばすことで多くのことを達成し、 学び、自分にとって重要な領域を 高められるよう、 自分でコントロールできるのです。 グロース・マインドセットとは 生涯学習であり、能力が成長し 伸びてゆくという信念です。 従来の研究はこの2つのマインドセットに 注目するのみで、中間はありませんでした。 しかし実は私たちのマインドセットは、 グロースとフィックストのいずれかに 自然と傾きますが、多くの人がその中間、 混在のマインドセットであることが わかってきました。 つまり、マインドセットは状況や 事象の捉え方に応じて一部がフィックスト、 一部がグロースということです。 自分にはスキルや才能を伸ばす力がある と感じるときもあれば、 そう感じないときもあります。 グロース・マインドセットを育みましょう。 業績や生産性が飛躍的に向上し、 目標を達成でき、幸福感が高まります。 カギとなるのは、困難や失望を前にして、 それを学びと成長の機会と捉えられるよう 思考プロセスを変えることです。 スキル、才能、能力、マインドセットさえも 高めていくことができる と理解することです。 そのためには努力と集中が必要です。 マインドセットには仕事や 人生を大きく変える力があります。 思考をグロース・マインドセットに 転換する方法を学びましょう。 すでに身についている人も、難しい状況下で この考え方を維持する方法を学びましょう。

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