コース: ビジネスにおける異文化コミュニケーション

異文化コンピテンシーとは

このレッスンでは 異文化コンピテンシーを理解し、 異文化環境でも効果的なコミュニケーションを 取る方法について解説します。 異文化コンピテンシーとは 文化の違いを理解し、 感情的にならず、 適正な行動を起こす能力です。 この能力があることにより 異なる文化の相手に 適切なコミュニケーションが できるようになります。 外国への適応力、 これは通常3つあると言われます。 1つは英語のような言語能力、 そして2つ目がその地域に対する知識、 3番目、これが 異文化コンピテンシーです。 この例を見てください。 こういうことがありました。 あるスーパーで ベトナム人の人が 郷里のハノイでいとこの結構式があるので 一週間お休みください、 というふうに店長に言いました。 それを聞いた店長は 来週は一番忙しい時期なのに もう3年もいるのに 繁忙期なのはわかっているはず。 チームのメンバーに大変な迷惑だ。 さて、あなたが上司だったら 彼女のことをどう評価しますか? 実際ここで起きたことは 文化の差を価値判断してしまうという 文化コンピテンシーが ないことによる誤解です。 この店長は彼女のことを 本当にプロ意識がないなあ、 評価はマイナス、 昇格は見送りだ、と判断しました。 しかしベトナムでは、家族を大切にして 優先するのが当たり前です。 一方、日本では職場、 その同僚を優先するのが当たり前です。 この2人の価値観の違いは 文化の差であって、 このベトナム人の彼女は 意欲や能力が低い、 そういった差ではなかったのです。 しかし多くの場合はこれを 意欲や能力の差である、 というふうに見てしまいます。 さて、異文化コンピテンシーを高める、 それを認識する第一歩、 この演習をやって見てください。 異文化、異世代、異業種の人々の 想定外の行動や言動に 驚かされた、そして不快に感じた経験、 これを思い出してください。 そしてその時、相手はなんで そういう行動をとったのだろうか。 相手は良かれと思って やっています。 ですので背景にあるメンタルモデル、 価値観を考えてみてください。 そして同時に自分が持っている メンタルモデル、価値観 何が違ったのだろうか ということを考えてみてください。 異文化コンピテンシーを このようにして高めていただく、 これが重要です。 まずは価値観の違いに気がつく、 そしてその上でそれがわかったら 私はこうなの、あなたはこうなのね。 お互い発言してみましょう。 そこでより違いを明確に理解します。 そして違うことは 悪いことではありません。 お互い違いを理解した上で 関係を構築をする。 これが異文化コンピテンシーです。 このレッスンでは 異文化コンピテンシーを理解し、 異文化環境でも効果的なコミュニケーションを とる方法について解説しました。

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