コース: クリティカルシンキング

クリティカルシンキングの次のステップ

コース: クリティカルシンキング

クリティカルシンキングの次のステップ

クリティカルシンキングのスキルを 日常業務で活用し始める時に おすすめの手順を紹介します。 まず、取り組んでいる具体的な 問題を特定してください。 次に、その問題を解決可能な 小さな問題に切り分けます。 それが終わったら、 それぞれの小さな問題を定義します。 そのためには、フォーカスクエスチョンの 活用や過去の事例の評価、 新たな視点の適用、 因果関係の理解が必要です。 その後、確認したことを明確で説得力の ある問題記述として文書化します。 そのあとで新たな解決策を検討します。 ビジネスブローアップ、なぜなぜ分析、 So-What(ソーワット)分析などを活用し、 生み出された創造的な洞察を もとに解決策を考えます。 解決策がいくつか挙がったら、 その効果に注目します。 80 対 20 の法則を利用し、 最も効果が大きいと 考えられる案を特定します。 ビジネスへの影響が最も大きい案はどれか。 それ以外の案は、この時点では見送ります。 続いて分析を行い、その結果を 批判的な視点で検討します。 ローロード分析で得られた洞察は ハイロード分析で見直します。 問題をより大局的に見た時、 これらの洞察の持つ意味は何か。 それらが持つ意味を見出した結果、 新たな可能性が生じたか。 関連性や分類、パターンを探します。 この問題がこれまで解決した 別の問題と似ていないか。 これらの手法は、個人やチームの 日常に組み入れるようにします。 問題に取り組む際には、 解決を急いではいけません。 問題を定義したら、 チーム全員が立ち止まり、 その定義が意味することをよく考える 必要があることを理解してください。 何が問題を引き起こしているのか 真に理解するよう努めます。 普通ではないこと、 想定外のことに目を光らせます。 異なるレンズを通して問題を見つめます。 思考を縛る制約を取り除きます。 「今までずっとこのやり方だった」 「それはできない。なぜなら…」などの 言葉が出る場合は、 思考が制約を受けている証拠です。 そのような時は視点を変えて、 その考え方を疑います。 また解決策の将来的な影響を探ります。 これらの手法は個人でもチームでも 活用すればするほど慣れて 簡単になるはずです。 今日解決する問題だけでなく、明日招く 可能性がある問題について考えます。 幅広い視点でクリティカルシンキングを捉え、 継続的にスキルを高めていきましょう。 たとえば、さまざまな問題解決の アプローチや問題解決を助けるツール、 将来を左右する意思決定の方法について 理解を深めることは、 クリティカルシンキングの実践に 大いに役立ちます。 クリティカルシンキングに関する 私の著書もぜひご覧ください。 また私のウェブサイトでは、 これらの手法やその活用方法、 クリティカルシンキングを学習できる 講座について紹介しています。 このコースで紹介したスキルが、みなさんの 日々の業務に役立つことを祈っています。

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