コース: 説得力のあるビジネスプレゼンテーションを行うには

空間を賢く使う

場を操る。 どういう意味でしょうか。 場慣れしていることです。 相手の前に何度も立ったように 振る舞いましょう。 立つのではなく会議用テーブルに 座るのなら、端ではなく中央に座ります。 中央だと自信を示せますし、 アイコンタクトがしっかりできます。 場を操るには姿勢と動きの両方を使います。 まずは姿勢です。 堂々と自信を感じさせながらも リラックスした雰囲気で立つのが秘訣です。 話すときは肩の力を抜き、 胸を張って堂々と重心を しっかり保ちながら立ちます。 こうしたコツは、人前に立つ場合でも テーブルに座る場合でも 同じように重要です。 聴き手に対して肩を常に張り、 体の正面が聴き手に向かうようにします。 聴き手の人数が多くて一人一人の方を 向けない場合は、 肩の方向を変えるのではなく堂々と 立ちながら目を向けるようにしてください。 背後に投影したスライドを示すときには、 聴き手の方を向いたまま手を伸ばして スライドを指せるように練習します。 正しい場所を指そうとして聴き手に 背中を向ける人を見たことがありますね。 そのようになってはいけません。 体が横に揺れたり 片足に重心をかけたりしがちな人は、 次のコツを試してみてください。 足をV字に開いて横揺れを防ぎます。 椅子に座っても回さないようにします。 足を床につけましょう。 前後に揺れながら話す人は、 片足は床につけたままで もう一方を前後に動かしがちです。 目にしたことがありますね。 前方の足に全体重をかけて後ろの足は 添えるだけにします。 この姿勢は聴き手に向けて 身を乗り出したようにしながら、 集中できておらず動きすぎていると 見られずに済みます。 足を動かしがちな人は、 新聞やできればアルミホイルの上で立つ 練習をします。 話す練習をしているときに 足元で音がするので、 じっと立つよう努めるようになります。 椅子に座って プレゼンテーションをするときに だらしない姿勢になるのが心配な人は、 椅子の端に腰掛けて体幹を固くし、 胸を張るようにしましょう。 次は動きです。 動く空間がある場合は うまく活用しましょう。 プロの話し手は三角形で動くと よく言います。 動きながら話し、 大切な要点では止まります。 戦略に合えば、空間を使って プレゼンの要点を際立たせると効果的です。 締めの部分を効果的にするために 1、2歩前に出るとよいでしょう。 三角形の先端に立つのです。 演壇でプレゼンする場合は動きが 制限されます。 その場合はジェスチャーで 熱量を示すことができ、 締めの部分で演壇から 離れてもよければそうします。 動きと視覚資料の最後のコツです。 話し手が緊張してプロジェクターの前に 出てしまい、額にべたっと文字が 映し出されることがあります。 そうならないようにしましょう。 プロジェクターを使って練習し、 自分の言葉の力だけを使いたい部分では スライドを隠すことを検討してください。 プレゼン用の部屋で練習することを 心がけましょう。 コツを練習してください。 堂々とした姿勢とよく考えられた動きで 自信を醸し出し、自分を輝かせましょう。

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