コース: 企業の財務諸表分析

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百分率損益計算書とは

百分率損益計算書とは

デュポンフレームワークで、 さらに調査が必要な問題がわかります。 それらの問題を百分率財務諸表を 使って詳しく調査します。 百分率で分析すると、 興味深い比率がでてきます。 これらの比率を調査することで、 問題の内容を確認できる適切な人物が 明らかになります。 アンサーテン社とベンチマーク社は 規模が異なるため、 数値をそのまま比べても解釈が困難です。 しかし、貸借対照表のすべての数値と 損益計算書のすべての数値を 該当年度の売上で除算して得られる パーセンテージから、 さまざまなことがわかります。 まず、百分率損益計算書から 見ていきましょう。 たとえば、アンサーテン社と ベンチマーク社の売上原価の割合は 両方とも 40%で、ほぼ同じです。 商品の販売価格は 売上原価よりも高くなります。 どちらの会社も売上原価は 売上の 40%です。 違いはなく、問題はここにはありません。 賃金出費を見てみましょう。 アンサーテン社の売上に対する 賃金出費は 27%で、 ベンチマーク社の 23%より ずいぶん高くなっています。 これは何を意味するのでしょうか。 アンサーテン社が顧客から 100 ドル 回収すると、 そのうち 27 ドルが賃金として 従業員に支払われます。 ベンチマーク社が同じように 100 ドルを得た場合、従業員に 支払われる賃金は 23 ドルです。 ベンチマーク社は、売上の中から 従業員に賃金として支払う分を 低く抑えることができています。 研究開発についても同じです。 アンサーテン社の研究開発費の割合は 21%で、ベンチマーク社の 12%よりも 大幅に高くなっています。 アンサーテン社は、売上の 多くの部分を研究開発に使っています。 広告費はまったく逆です。 アンサーテン社の広告費の割合は8%で、 ベンチマーク社の 18%に比べると かなり小さな値です。 売上利益率は、デュポンフレームワークで すでに確認しました。 アンサーテン社は 3.5%、 ベンチマーク社は 6.2%です。 百分率損益計算書を使うと、 もっと多くのことがわかります。 アンサーテン社の売上利益率が ベンチマークよりかなり低いのは なぜでしょうか。 2つのことが原因です。 アンサーテン社は、賃金と研究開発に より多くの費用をかけています。 百分率損益計算書を使うと、…

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